『自然認識の人類学』

松井健

(1983年4月21日刊行,どうぶつ社,東京,340 pp.,ISBN:4886222110

民俗分類に関する本.この著者の一連の著作は,前世紀末に『生物系統学』を書いていた時期にたいへん参考になった.当時,手元にあったのは:

  1. 松井健『琉球のニュー・エスノグラフィー』(1989年12月20日刊行,人文書院,京都,280 pp.)
  2. 松井健『認識人類学論攷』(1991年11月25日刊行,昭和堂,京都,x+231+12pp.,ISBN:4812291216版元ページ
  3. 松井健『自然の文化人類学』(1997年9月14日刊行,東京大学出版会,東京,xviii+213+v pp.,ISBN:4130633139

の三冊だった.『自然認識の人類学』はすでに品切れになっていて,ずっと入手できなかったのだが,先日,八重洲古書館で入手できたのは幸いだった.琉球列島,フィリピンのバタン島,そしてアフリカのタンガニーカ湖沿岸地域での研究を通して,民俗分類について考察している.後年の著作群に連なる最初期の一冊.具体例がたくさん載っているようだ.読ませていただきます.