『ヨーロッパの形:螺旋の文化史』

篠田知和基

(2010年9月25日刊行,八坂書房,東京,262 pp., 本体価格2,400円,ISBN:9784896949636目次版元ページ

本書は「螺旋」という図像を手がかりにしてヨーロッパの文化誌(史)に分け入ろうとする.この分野の図像学については,たとえば「生命の樹」に関する古今東西の図像を分析した:杉浦康平生命の樹・花宇宙』(2000年7月30日刊行,NHK出版[万物照応劇場],東京,270pp., ISBN:4140804882書評・目次)や,「唐草模様」とその図像進化を論じた:伊藤俊治唐草抄:装飾文様生命誌』(2005年12月15日刊行,牛若丸[発行]/星雲社[発売],258pp., ISBN:4434071645書評目次)のような先行研究がある.この「螺旋本」はまだ読んでいないが図版がたくさん載っているので楽しみだ.