伊藤俊次
(2022年12月刊行,牛若丸[発行]/Book&Design[発売],東京, 303 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-909718-08-2 → 版元ページ)
手元にある旧版:伊藤俊次『唐草抄:装飾文様生命誌』(2005年12月15日刊行,牛若丸[発行]/星雲社[発売],東京, 258 pp., 本体価格2,800円, ISBN:4-434-07164-5 → 目次|書評)と比べてみる.まず判型がA5判から四六版に小さくなっている.目次を比較すると,ページ数が増えて最終章が追加されている.その他の章もきっと改訂されているだろう.新版の造本は「糸かがり装幀」なので,ハードカバーの “角背タイトバック” だった旧版に比べれば,見開きがとてもラクになった.その一方で,旧版のカラー図版集がごっそりなくなってしまったのはちょっと残念かも.旧版を持っている読者は大事に保存しましょう.
【目次】
[表表紙カラー付図]世界の唐草(ポスター/解説)
序文:美の生命力と唐草 5
世界の唐草
第1章:唐草、その起源への旅 18第2章:シルクロードと〈生命の樹〉 40
第3章:龍唐草と雲唐草 66
第4章:空想の花、陶酔の花 87
日本の唐草
第5章:花喰鳥と鳳凰 114第6章:日本の植物,日本の記憶 134
第7章:日本の自然感情 152
第8章:日本の技巧 177
日本唐草年表 197
近現代の唐草
第9章:織りこめられ染めあげられる時 210第10章:植物曲線と女性 234
第11章:西洋と東洋の美の融合 255
第12章:四次元の唐草、新たな展開 272
最終章:唐草——原型と抽象衝動 288
あとがき 301
主要参考文献 303
[裏表紙付図]日本の唐草(年表/解説)