『Descriptive Taxonomy: The Foundation of Biodiversity Research』

Mark F. Watson, Chris Lyal, and Colin Pendry (eds.)
(2015年1月刊行,Cambridge University Press[Systematics Association Special Volume Series], Cambridge, ISBN:9780521761079 [hbk] → 版元ページ

五年以上前から出版が予告されていてまったく音沙汰がなかった論文集だった.「記載分類学」を看板にしためずらしい論文集だったのでずっと気になっていたのだが,今年はじめ,ワタクシが気づかないうちにさくっと出版されていたことにいま気づいた.ウカツであった.

分担執筆者のひとりが所収章の原稿を公開している:Roger Hyam「Taxa, Taxon Names and Globally Unique Identifiers in Perspective」(7 August 2009).このサイトに記されている「ウラ話(back story)」には,書籍として出版される論文の open access 化をめぐる版元とのやりとりと妥協点が記されていて興味深い.OAにこだわる著者は個人的に原稿を自由公開し,出版社は図書館などの組織を相手に出版ビジネスモデルを成立させるということで手を打ったとのこと.