『鉛筆と人間』

ヘンリー・ペトロスキー[渡辺潤・岡田朋之訳]
(1993年11月10日刊行,晶文社,東京, 391+xv pp., ISBN:4794961421

すでにヘンリー・ペトロスキー[忠平美幸訳]『フォークの歯はなぜ四本になったか:実用品の進化論』(1995年11月20日刊行,平凡社,東京, 350 pp., ISBN:458253211X)とヘンリー・ペトロスキー[池田栄一訳]『本棚の歴史』(2004年2月10日刊行,白水社,東京, 287+xi pp., ISBN:456002894)はすでに読んでいたが,それらに先立つ本書をやっと手にした.

【目次】
はじめに 9

 

1. 忘れられた道具 12
2. 「鉛の筆」の謎 25
3. 鉛筆前史 35
4. 木製鉛筆の登場 48
5. イギリスの石墨発見 63
6. 現在の鉛筆はフランスでつくられた 81
7. ドイツの鉛筆職人 94
8. アメリカの鉛筆開拓者 106
9. 森の職人 H・D・ソロー 120
10. ロンドン万博で行われた実験 143
11. ドイツのブランド合戦 162
12. アメリカ発の鉛筆工場 182
13. 世界鉛筆戦争 202
14. 芯を支える木 216
15. 技術者が心の中で描くもの 233
16. 折れない芯 257
17. 鉛筆削りとシャープペンシル 275
18. レーニンが認めた米国のビジネスマン 296
19. 競争、恐慌、そして戦争 310
20. 鉛筆先進国と後進国 323
21. 完ぺきな鉛筆 337
22. どこにでもあるモノの物語 358

 

付録A コ・イ・ノア鉛筆会社の「鉛筆製造法」より 369
付録B 鉛筆のコレクション 372

 

訳者あとがき[渡辺潤] 384
索引 [i-xv]