『アジア「窓」紀行:上海からエルサレムまで』01〜05読了

田熊隆樹
(2022年12月22日刊行,草思社,東京, 335 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7942-2612-9目次版元ページ

昨日の有楽町出撃の車中読書本.年末にリブロを歩いていたら袖をつかんできた新刊.中国から中東まで旅した著者の「窓」の話がとてもおもしろい.カラー写真と手描きイラストがふんだん.著者はアジア各地の家の「窓」に関心があるという.家屋内の詳細なイラストとキャプションはかつての妹尾河童が描いた鳥瞰屋内図を思い出させる.

前半の「01 窓から生える鉄の棒――上海」「02 「景区」外の家――烏鎮」「03 地下の都合――張村」「04 浮いた屋根――トルファン」「05 天窓の部屋――タシュクルガン」まで読んだ.冒頭章(01)は上海編だが,ワタクシも初めて上海を訪れたとき,ビルの窓々から突き出ている “洗濯棒” の砲列に驚いた記憶がある.03 で,黄土高原に穴を掘ってつくった家が湿気でジメジメなのは予想に反してびっくり.