木内昇
(2025年6月10日刊行、実業之日本社、東京, 324 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-408-53881-5 → 版元ページ)
寝読み本として読了。江戸時代の紀州での本草学・博物学というテーマに惹かれる。最初、手に取ったときは南方熊楠がらみの本かと思い違いをしたが、本小説のモデルは別人の畔田翠山だった。生類の “分類” 論の語りがときどき出てきて、ワタクシ的には楽しめた。
【目次】
天狗 てんぎゃん 9
卯木 うつぎ 35
蜜柑 みかん 56
雪の舌 ゆきのした 81
伊佐木 いさき 107
不知火 しらぬい 126
藤袴 ふじばかま 145
仙蓼 せんりょう 164
譲葉 ゆずりは 186
山桃 やまもも 205
白山人参 はくさんにんじん 223
黒百合 くろゆり 244
瑞菜 ずいな 262
稲穂 いなほ 281
蓮華 れんげ 299