2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『フレッシュマンから大学院生までのデータ解析・R言語』

渡辺利夫 (2005年8月近刊,ナカニシヤ出版,ISBN:4888488789) コンスタントに「R本」が出るようになった.心理学データの統計解析を〈R〉でやってしまおうということか.内容紹介はこちらに.

『The Eye of the Lynx: Galileo, His Friends, and the Beginnings of Modern Natural History』

David Freedberg (2002年刊行, The University of Chicago Press, Chicago, xii+513 pp., ISBN:0-226-26147-6 [hardcover] / ISBN:0-226-26148-4 [paperback] → 版元ページ) 【感想】イタリアの自然誌研究の中心である Accademia Nazzionale dei Lincei …

『プロドロムス:固体論』

ニコラウス・ステノ(山田俊弘訳) (2004年11月刊行,東海大学出版会,ISBN:4486016688)

『なぜ貝の化石が山頂に?:地球に歴史を与えた男ニコラウス・ステノ』

アラン・カトラー (2005年8月9日刊行,清流出版,ISBN:4860291166) ステノのデンマーク名は「ニルス・ステンセン」というそうだ.一気に北欧チックな名前.若い頃は相当に知的放浪的な学び方をしたらしい.故国デンマークで有能な解剖学者として売り出しつ…

『山の上ホテル物語』

常盤新平 (2002年9月30日刊行,白水社,ISBN:4560049483) なかなかのグッドタイミングで読了しましたでございます.原稿を書くときには,基本的に disturb されないまとまった時間がないとだめだ.細切れ時間でも書けてしまうというのは「特技」にちがいな…

『定食バンザイ!』

今柊二 (2005年5月10日刊行,ちくま文庫,ISBN:4480420592) 歩行の友に“食べもの本”というのはなかなかマッチしていると思う.それも“B級”な方がふさわしい.この本,いいなあ.横浜国大の関係者は本書を片手に歩くべきだ.それにしても,この著者は有意に…

『理論考古学入門』

安斎正人 (2004年5月15日刊行,柏書房[KASHIWA学術ライブラリー・06],東京, 2 plates + 226 + 8 pp., ISBN:476012540X) Michael J. O'Brien, R. Lee Lyman, and Michael Brian Schiffer『Archaeology as a Process: Processualism and Its Progeny』を…

『ジーニアス・ファクトリー:「ノーベル賞受賞者精子バンク」の奇妙な物語』

デイヴィッド・プロッツ (2005年7月刊行,早川書房,ISBN:4152086580) ショックレー,マラー,ホールデーンらの「優生運動」がこのように実際に機能していたとはまったく知らなかった.

『チョウの生物学』

本田計一・加藤義臣(編) (2005年8月刊行予定,東京大学出版会,ISBN:4130602160) 計640ページ,本体価格9,500円という大部高価な論文集に……(げ).『UP』8月号からの情報.

『Automated Object Identification in Systematics: Theory, Approaches, and Applications』(仮題)

(2006年刊行予定,The CRC Press) 生物体系学における「分類同定」シンポジウムの情報 —— 〈Algorithmic Approaches to the Identification Problem in Systematics〉.今月19日にロンドンで開催される.演者・演題から見て,分類同定(identification)へ…

『アメリカニズムと「人種」』

川島正樹(編) (2005年8月刊行,名古屋大学出版会,ISBN:4815805164) 人種の政治学と社会学の論集だとしたら,買うまでもないかな.版元の「目次」を見ると,そのような気配が濃厚だが. 【目次】 序章 アメリカニズムと「人種」第I部 アメリカ史と「人種…

『日本博物館成立史:博覧会から博物館へ』

椎名仙卓 (2005年6月刊行,雄山閣,ISBN:4639018924) 今年の6月は「博物館本」ラッシュだったということか.

『なぜ貝の化石が山頂に?:地球に歴史を与えた男ニコラウス・ステノ』

アラン・カトラー (2005年8月刊行,清流出版,ISBN:4860291166) 黎明期の古生物学史の本.ステノはグールドのエッセイにもたびたび登場する人物で,かつて彼の『ニワトリの歯:進化論の新地平(上下)』(1988年10月刊行[1997年11月文庫化],早川書房,I…

『標本は語る』

大場秀章(編) (2005年7月刊行,東京大学出版会,ISBN:4130202197) いま,東京大学総合研究博物館で開催されている特別展示〈『Systema naturae』〜標本は語る〜〉の図録(展示は9月4日まで).リンネの『自然の体系』を出発点とする自然物の“体系化”をテ…

『昭和なつかし博物学:「そういえばあったね!」を探検する』

周達生 (2005年6月10日刊行,平凡社[平凡社新書・279],東京,241 pp., ISBN:4582852793 → 版元ページ) こりゃあ,もっと生活空間寄りの“博物学”だ.ほぼ同時に同じジャンルの新書がそろい踏みするとは偶然にしてはでき過ぎ.

『物語 大英博物館:二五〇年の軌跡』

出口保夫 (2005年6月25日刊行,中公新書1801,ISBN:412101801X) こっちはかの大英博物館の通史.

『博物館の誕生:町田久成と東京帝室博物館』

関秀夫 (2005年6月21日刊行,岩波新書953,ISBN:4004309530) これは日本の官立博物館史.

『縞のデザイン:わたしの縞帖』

(2005年4月11日刊行,ピエ・ブックス,ISBN:4894444224) またピエ・ブックスか.でも,惹かれるもんはしゃあないでしょ.布地の“縞々パターン”の蒐集.うまく分類されていて,これまたおもしろい.かつては〈縞帖〉というコレクション・ブックが布地を扱う…

『チェコのマッチラベル』

南陀楼綾繁 (2005年7月5日刊行,ピエ・ブックス,ISBN:489444447X) またまたピエ・ブックスの新刊にハマってしまう.図柄や配色がとても魅力的.明らかに,『チャペックの本棚:ヨゼフ・チャペックの装丁デザイン』(2003年3月12日刊行,ピエ・ブックス,I…