2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『進化生物学への道:ドリトル先生から利己的遺伝子へ』

長谷川眞理子 (2006年1月26日刊行,岩波書店,ISBN:4000269895) 〈グーテンベルクの森〉叢書の1冊.これは自伝的エッセイですね,まりまり.

『被子植物の起源と初期進化』

高橋正道 (2006年2月25日刊行,北海道大学出版会,ISBN:4832981315) 本書の内容については→著者サイトを参照のこと. 【目次】 はじめに 序論 第1章 陸上植物の出現 第2章 森林の成立と裸子植物の出現 第3章 裸子植物の台頭 第4章 白亜紀の被子植物の…

『生物システムにおける自己組織化』

スコット・カマジン他 (松本忠夫・三中信宏訳,2006年刊行予定,海游舎,ISBN不明) コンウェイ・モリスの近刊とは別の視点から,収斂進化の「至近要因」のひとつである自己組織化をテーマにした本.原書は Scott Camazine et al. 『Self-Organization in B…

『生命の選択肢』

サイモン・コンウェイ・モリス (遠藤一佳・更科功訳,2006年上半期刊行予定,講談社,ISBN未定) 収斂進化の「究極要因」に関するエンサイクロペディア.昨年来,翻訳のお手伝いをしてきたが,やっとゲラ待ちの段階にまで来ることができた.原著は Simon Co…

『だから系統樹!― 野望の思想,跳躍する科学』

三中信宏 (2006年4月刊行予定,講談社現代新書→目次) 仮題を付けてからもう2年余りが経とうとしている.山場の第3章がやっと終わったので,残りは下山ルートの第4章とエピローグだけだ.早々に終わらせてしまおうね.>ぼく

〈開設1周年〉

本日1月9日をもって,書籍ブログ〈leeswijzer〉を開設してからちょうど1年が経ったことになる.今の時点でのカウンターを見ると四捨五入して「96,000」になるので,アクセス回数を月平均すると「8,000回/月」となる.意外に広く読まれているのかもしれない.…

『Abduction, Reason, and Science: Processes of Discovery and Explanation』

Lorenzo Magnani (2001年刊行,Kluwer Academic / Plenum Publishers, ISBN:0306465140) 【目次】 Foreword by Paul Thagard ix Preface xiChapter 1: Hypothesis Generation 1 1. Reminiscence, tacit knowledge, schematism 1 2. Generate and test 11C…

『ファイトテルマータ:生物多様性を支える小さなすみ場所』

茂木幹義 (1999年12月10日刊行,海游舎,ISBN:4905930324) 【目次】 1 隠れた水たまり―序にかえて 9 2 「隠れた水たまり」の登場 12 3 さまざまなファイトテルマータ 20 4 ファイトテルマータの住人 36 5 竹の切り株 ― すみ分けて共存 55 6 樹洞 ― …

『ファイトテルマータ:生物多様性を支える小さなすみ場所』

茂木幹義 (1999年12月10日刊行,海游舎,ISBN:4905930324) 【書評】※Copyright 2000 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved恥ずかしながら「ファイトテルマータ」−植物が保持する水たまり(p.14)−という言葉を私は本書で初めて知りました。巻末の文献…

『生物システムにおける自己組織化』

スコット・カマジン他 (2006年内,海游舎,ISBN不明) 「松本忠夫・三中信宏共訳」なんて書かれているから,もう逃げられないよねえ.うー.※逃げるつもりやったんかっ >ぼく.

『種と進化(新版)』

河野昭一 (2006年内,海游舎,ISBN不明) おお…….同名の『種と進化』(1977年4月刊行,三省堂,ISBN:4385436258)の復刻か.個人的には,その前の河野昭一『種の分化と適応』(1974年3月刊行,三省堂,ISBNなし)の入っている叢書〈植物の進化生物学〉全4…

『マラリアと蚊と水田』

茂木幹義 (2006年内,海游舎,ISBN不明) 5年ほど前に同じ著者によるやはり海游舎の本:茂木幹義『ファイトテルマータ:生物多様性を支える小さなすみ場所』(1999年12月10日刊行,海游舎,ISBN:4905930324)の書評をしたことがある.とてもおもしろい本だ…

『トンボ博物学:行動と生態の多様性』

フィリップ・S・コーベット (2006年内,海游舎,ISBN不明) ずいぶん前から翻訳が予告されていた本だ.やっと今年出るのか.→情報

『コウモリ識別ハンドブック』

コウモリの会(編) (2005年8月1日刊行,文一総合出版,ISBN:4829900156) かつて高崎に数年間住んでいたときに強く感じたのは「コウモリが多い」ということだった.人家の多い住宅地であっても夕暮れになるとあちこちでコウモリが飛び交っていた.京都にい…

『Abduction, Reason, and Science: Processes of Discovery and Explanation』

Lorenzo Magnani (2001年刊行,Kluwer Academic / Plenum Publishers, ISBN:0306465140) どちらかと言えば,もっと科学哲学寄りの「推論」論.

『Abductive Inference: Computation, Philosophy, Technology』

John R. Josephson and Susan G. Josephson (eds.) (1994年刊行,Cambridge University Press,ISBN:0521434610 [hbk] / ISBN:0521575451 [pbk]) 人工知能(AI)研究との絡みでの「推論」論.すでに読みはじめている Douglas Walton『Abductive Reasoning…

『実践生物教育研究』第43号

(2006年1月発行,実践生物教育研究会→サイト) 近いうちに,全文がオンライン公開されるだろう.今号には三中信宏「体系化の精神と系統樹の科学」(pp. 14-21)が掲載されている.

『生物の科学 遺伝』第60巻第1号

(2006年1月1日発行,NTS,ISBN:4860431103) 今号から発行元が裳華房からNTSに移った.今後,生物科学系の一般誌として,どのような編集方針で発行されていくのだろう? 気になるところ.

『Systematics in Prehistory』

Robert C. Dunnell (1971年/2002年復刻,The Blackburn Press,ISBN:1930665288) 本書の存在は知らなかった.タイトルに惑わされないように.第1部は,一般体系学の原理を論じている.第2部は先史学における体系学の意義とその再構築を目指す.思わぬと…

『文明崩壊:滅亡と存続の命運を分けるもの』

ジャレド・ダイアモンド[楡井浩一訳] (上・下,2005年12月28日刊行,草思社,ISBN:4794214642 [上巻] / ISBN:4794214650 [下巻] → 版元ページ:上巻・下巻) 【目次】 〈上巻〉 プロローグ:ふたつの農場の物語 12第1部:現代のモンタナ 45 第1章:モンタ…

『Cladistics and Archaeology』

Michael J. O'Brien and R. Lee Lyman (2003年刊行,The University of Utah Press, Salt Lake City, xxiv+280 pp., ISBN:0874807751 →目次) 【書評(まとめて)】※Copyright 2006 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved「文化系統樹」の推定に向けて生…

『Mapping Our Ancestors: Phylogenetic Approaches in Anthropology and Prehistory』

Carl P. Lipo, Michael J. O'Brien, Mark Collard, and Stephen Shennan (eds.) (2005年12月刊行,Transaction Publishers,ISBN:0202307506 [hbk] / ISBN:0202307514 [pbk]) 【目次】 List of figures and tables vii Foreword (Niles Eldredge) xiii Pre…

『Mapping Our Ancestors: Phylogenetic Approaches in Anthropology and Prehistory』

Carl P. Lipo, Michael J. O'Brien, Mark Collard, and Stephen Shennan (eds.) (2005年12月刊行,Transaction Publishers,New Brunswick and London, xviii+353 pp., ISBN:0202307506 [hbk] / ISBN:0202307514 [pbk]) 昨年の最後にやってきた.系統学的…