2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『北斎 富嶽三十六景』読了

日野原健司編 (2019年1月16日刊行,岩波書店[岩波文庫・青581-1],東京, 230 pp., 本体価格1,000円, ISBN:9784003358115 → 版元ページ)『富嶽三十六景』の計46図版の見開きカラー図版と解説文をコンパクトにまとめた1冊.『富嶽三十六景』のなかには「神…

『琉球列島の里山誌:おじいとおばあの昔語り』目次

盛口満 (2019年1月15日刊行,東京大学出版会,東京, iv+251 pp., 本体価格4,000円, ISBN:9784130603218 → 版元ページ)帰ってきたゲッチョ先生.琉球の島々の昔日の風景と文化をたどるインタヴュー本. 【目次】 はじめに i 第1章 琉球列島との出会い 11 琉…

『謎のカラスを追う:頭骨とDNAが語るカラス10万年史』読売新聞書評

中村純夫 (2018年12月6日刊行,築地書館,東京, 12 color plates + 268 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784806715726 → 目次|情報|版元ページ)ワタクシの読売新聞書評(2019年1月20日掲載|jpeg)が〈本よみうり堂〉にてオンライン公開された. 日本人にと…

『第一印象の科学:なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?』目次

アレクサンダー・トドロフ[中里京子訳|作田由衣子監修] (2019年1月16日刊行,みすず書房,東京, 本体価格3,800円, ISBN:9784622087625 → 版元ページ)ヒトによる「顔」認知と機作と心理に関する形態測定学(morphing)的な画像解析による実験研究.カラ…

『動物と人間:関係史の生物学』目次

三浦慎悟 (2018年12月5日刊行,東京大学出版会,東京, xvi+821 pp., 本体価格20,000円, ISBN:9784130602327 → 版元ページ)近年まれに見る超弩級本が接岸してあわてふためいている.二段組計850頁,2万円の巨大本.大手町の読売新聞読書委員会でも白状した…

『古代オリエントの神々:文明の興亡と宗教の起源』目次

小林登志子 (2019年1月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2523],東京, xxiv+316 pp., 本体価格940 pp., ISBN:9784121025234 → 版元ページ) 【目次】 はじめに i 序章 神々が共存する世界 —— 古代オリエント史の流れの中で 1 第1章 煌く太陽神、霞む太陽…

『メタボも老化も腸内細菌に訊け!』目次

小澤祥司 (2019年1月23日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・281],東京, x+132 pp., 本体価格1,300円, ISBN:9784000296816 → 版元ページ) 【目次】 はじめに――腸内細菌と現代病 iii 1 メタボと腸内細菌の入り組んだ関係 1 2 高血圧・動脈硬化をも…

『Logic, Semantics, Metamathematics: Papers from 1923 to 1938』目次

Alfred Tarski[Translated by Joseph H. Woodger] (1956年刊行, Oxford at the Clarendon Press, xiv+471 pp.)たまに本の街をゆるゆる歩くのは精神衛生上とてもよろしい.先日の神保町での収穫は新刊が中心だったが,実は崇文荘書店で出会った論理学者ア…

『昆虫考古学』感想

小畑弘己 (2018年12月21日刊行,KADOKAWA[角川選書・610],東京, 234 pp., 本体価格1,700円, ISBN:9784047036451 → 目次|版元ページ)考古学的遺跡から出土する昆虫の一般論ではなく,もっとフォーカスを絞り込んで,土器などに “混入” した昆虫の遺物あ…

『大学出版・117号(2019年冬)』

季刊『大学出版』最新号117号(2019年冬)が着便.特集〈学術書を読む〉にはワタクシも寄稿している:三中信宏「学術書を読む愉しみと書く楽しみ —— 私的経験から」大学出版, (117): 1-8.これまでのバックナンバーと同様に,今号もそのうち版元ウェブサイト…

『随筆 本が崩れる』中公文庫版目次

草森紳一 (2018年11月25日刊行,中央公論新社[中公文庫・く-28-1], 東京, 308 pp., 本体価格880円, ISBN:9784122066571 → 版元ページ)元本:草森紳一『随筆 本が崩れる』(2005年10月20日刊行,文藝春秋[文春新書472],ISBN:4166604724 → 感想|版元ペ…

『P値:その正しい理解と適用』目次

柳川堯 (2018年11月30日刊行,近代科学社[統計スポットライト・シリーズ 3],東京, x+117 pp., 本体価格2,200円, ISBN:9784764905832 → 版元ページ) 【目次】 まえがき iii 1. 基本的事項 1 2. P値とは? 11 3. P値の誤用 21 4. P値の算出 32 5. 統計的…

『記憶術全史:ムネモシュネの饗宴』読売新聞書評

桑木野幸司 (2018年12月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・689],東京, 348 pp., 本体価格2,000円, ISBN:9784065140260 → 目次|版元ページ)ワタクシの読売新聞書評(2019年1月6日付|jpeg)が〈本よみうり堂〉でオンライン公開された:三中信宏「試行…

『Biological Individuality: Integrating Scientific, Philosophical, and Historical Perspectives』

Scott Lidgard and Lynn K. Nyhart (eds.) (2017年5月刊行, The University of Chicago Press, Chicago, iv+361 pp., ISBN:9780226446455 [pbk] → 版元ページ)「生き物の個体性(biological individuality)」とは何かを生物学・生物学哲学・生物学史の観…

『昆虫考古学』目次

小畑弘己 (2018年12月21日刊行,KADOKAWA[角川選書・610],東京, 234 pp., 本体価格1,700円, ISBN:9784047036451 → 版元ページ)遺跡や遺物から発見される昆虫の痕跡を手がかりに考古学的な考察へと導く. 【目次】 はじめに 8 I章 コン虫とガイ虫 11 II…

『まちづくりのエスノグラフィ:《つくば》を織り合わせる人類学的実践』目次

早川公 (2018年12月7日刊行,春風社,横浜, 310+iv pp., 本体価格3,700円, ISBN:9784861106262 → 版元ページ)つくば北条での “まちづくり” の紆余曲折の実践記録.この新刊がワタクシの元にたどり着いたのは必然かもしれない.山出淳也『Beppu Project 200…

『BEPPU PROJECT 2005 – 2018』目次

山出淳也 (2018年10月13日刊行,NPO法人BEPPU PROJECT,別府, 345 pp., 本体価格1,500円, ISBN:9784990900502 → 版元ページ)長年にわたって別府北浜を中心にレトロな温泉街でのモダンアート活動を長年続けてきた〈BEPPU PROJECT〉主宰者による回顧と展望.…

『謎のカラスを追う:頭骨とDNAが語るカラス10万年史』読了

中村純夫 (2018年12月6日刊行,築地書館,東京, 12 color plates + 268 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784806715726 → 目次|版元ページ)著者はどこの大学や研究機関にも属さない “独立研究者” としてカラスの研究を長年続けてきた.本書の前半200ページは…

『科学哲学の源流をたどる:研究伝統の百年史』書評

伊勢田哲治 (2018年11月20日刊行,ミネルヴァ書房[叢書〈知を究める〉・13],東京, x+316+36 pp., 本体価格3,000円, ISBN:9784623084319 → 目次|版元ページ|サポートサイト) 【書評】※Copyright 2019 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved研究者コ…

『ナチュラルヒストリー』読了

岩槻邦男 (2018年12月5日刊行,東京大学出版会[ナチュラルヒストリーシリーズ],東京, vi+366 pp., 本体価格4,500円, ISBN:9784130602563 → 目次|版元ページ)読了.一冊丸ごとロングエッセイ.1950年代から現代にいたる日本のナチュラルヒストリーがた…

『What Species Mean: A User's Guide to the Units of Biodiversity』目次

Julia D. Sigwart (2018年10月刊行,CRC Press[Series: Species and Systematics], Boca Raton, xvi+241 pp., ISBN:9781498799379 [hbk] → 版元ページ) 【目次】 Series Preface xi Acknowledgements xiii Author xv Chapter 1. Introduction 1 Chapter …