『牛の文化史』

ロリアン・ヴェルナー[臼井隆一郎訳]

(2011年8月31日刊行,東洋書林,東京,291 + xiii pp., 本体価格3,200円,ISBN:9784887217911版元ページ

宗教的偶像としての牛,肉や乳を生産する牛,反芻しゲップする牛…….もっとも身近な家畜としてのウシを通して人間の社会・文化・歴史を論じている.牛という生物がまとってきたさまざまな「文化的構築」について,古今東西のエピソードをまじえつつ議論は展開する.なお,本書は装丁と組版がとてもおしゃれでわくわくする.

【目次】
序 —— 太初に牛ありき 5
第1章 牛取引 22
第2章 乳房と陰門 45
第3章 肉と血 69
第4章 ミルク 86
第5章 皮と毛 109
第6章 目 128
第7章 反芻と幸福 148
第8章 牛飼い 168
第9章 「モー」 189
第10章 柵の彼方 207
第11章 聖なる牛 229
第12章 邪悪なる牛 247
第13章 世界終末の牛 270


訳者あとがき 290
参考文献 [viii-xiii]
索引 [iii-vii]
図版出典 [ii]