〈「学者・専門家」から「職業翻訳者」への出版翻訳の主体の移行について〉

 → http://togetter.com/li/683806

ワタクシのツイートをまとめていただきどーもどーもです.誤訳・悪訳・欠陥翻訳と読者に誹られないための苦労は翻訳者だけが知っている.翻訳書の「でき」のよしあしについては,各人それぞれ甘かったり苦かったりする読書経験があるにちがいない.手がけた翻訳者が誰かによる systematic bias は無視できないわけで,ハズレを引いたらサヨウナラ.

その点では,去年出た:マーティン・J・S・ラドウィック[菅谷暁・風間敏訳]『化石の意味:古生物学史挿話』(2013年9月13日刊行,みすず書房,東京,iv+334+43 pp., 本体価格5,400円,ISBN:9784622077671目次版元ページ )は,よくぞ旧・海鳴社版の「悪訳のドロヌマ」からみごとによみがえったと思わざるを得ない.

そういえば,〈翻訳通信・ネット版〉 の記事「翻訳のパラダイム -- 「学術的」な翻訳の奇妙な現実」は,さる業界の「なかのひと」にはおもしろいはず... Cf.: 読書日記「中山茂『パラダイムと科学革命の歴史』講談社, 2013. (講談社学術文庫)」(2014年6月21日).