『生物学の哲学入門』

森元良太・田中泉吏

(2016年8月30日刊行,勁草書房,東京, iv+222 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784326102549版元ページ

こ,このカバージャケットはいったい……と気になる人は手に取ろうね.章タイトル:「序章 生物学の哲学への誘い」「第1章 ダーウィン進化論から進化の総合説へ」「第2章 集団的思考と進化論的世界観」「第3章 利他性」「第4章 大進化」「第5章 発生」「第6章 種」と登場すべき要点はきちんと押さえられている.来月,慶應・日吉キャンパスで開催される〈第10回 生物学基礎論研究会〉に行けばきっとサインがもらえるにちがいない.

【目次】

序章 生物学の哲学への誘い 1

生物学の哲学とは何か 1
進化論への関心 2
生物学の哲学の展開 3
本書の概要 5

第1章 ダーウィン進化論から進化の総合説へ 13

1.1 ダーウィン進化論 13
1.2 ダーウィニズムの失墜 36
1.3 集団遺伝学の誕生 45
1.4 進化の総合説 53

第2章 集団的思考と進化論的世界観 61

2.1 集団的思考 61
2.2 進化論的世界観 70

第3章 利他性 79

3.1 利他性とは何か 79
3.2 血縁選択説 83
3.3 形質群選択説 95
3.4 選択のレベル論争 102

第4章 大進化 109

4.1 大進化の理論 109
4.2 断続平衡説に対する評価と批判 116
4.3 生層序学における化石記録の見方 120
4.4 断続平衡説と進化の総合説 126

第5章 発生 133

5.1 発生学と進化の総合説の関係 133
5.2 ホメオボックスの発見から進化発生学へ 145
5.3 進化発生学がもたらした変化 151

第6章 種 159

6.1 種と分類 159
6.2 種タクソンの存在論的身分 164
6.3 種カテゴリーに本質はあるのか 171
6.4 微生物と本質主義 176


参考文献 189
あとがき 211
索引 215