『万年筆バイブル』目次と感想

伊東道風
(2019年4月10日刊行,講談社講談社選書メチエ・699],東京, 205 pp., 本体価格1,500円, ISBN:9784065153581版元ページ

日頃から万年筆ヘビーユーザーのワタクシ的にはこの新刊は読むしかないでしょ.万年筆とインクとの相性とか,万年筆の製造工程写真とか,微細なペン先まで,いたるところ “万年筆ラヴ” な本.図版いっぱい.おもしろい.世界の名だたる万年筆メーカーを紹介した最終章と付録の万年筆年譜は読み応えがある.万年筆に歴史あり.良書.ちなみに,ワタクシがいつも愛用しているのは,『万年筆バイブル』には載っていない Rotring の〈CORE〉という廃番万年筆.あの黒々としたインクは格別.その他には,もっとも歴史が長い Faber-Castell の学童習字用万年筆が2本.インクは黒とロイヤルブルーの2色.なお,著者「伊東道風」ってかの銀座〈伊東屋〉の “チコちゃん” みたいな存在?「ボーっと書いてんじゃねーよ!」.

【目次】
はじめに 2
第1章 「自分だけの一本」の選び方 9
第2章  インクと万年筆の正しい関係 45
ドキュメント パイロット工場見学ツアー 73
第3章  万年筆の仕組みと科学 89
第4章 より広く、深く知るための、万年筆「世界地図」 135
年譜 万年筆の200年史 178
参考図録 明治・大正「伊東屋萬年筆 営業品目録」 203