『動物園を考える:日本と世界の違いを超えて』目次

佐渡友陽一
(2022年3月15日刊行,東京大学出版会,東京, vi+165 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-13-062232-5版元ページ

オビ寄稿の川端裕人さんの動物園本:川端裕人・本田公夫『動物園から未来を変える:ニューヨーク・ブロンクス動物園の展示デザイン』(2019年3月5日刊行,亜紀書房,東京, 279 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7505-1567-0版元ページ時事通信社から書評配信:2019年5月)はとてもおもしろかった.


【目次】
はじめに――少し長めの自己紹介と問題提起 i

第1章 動物園と動物園学の課題 1

1.1 動物園とはなにか 1
1.2 だれが動物園に来ているのか 5
1.3 4つの目的論から保全へ 7
1.4 動物園への批判と動物福祉の取り組み 11
1.5 職場としての動物園 15
1.6 動物園学とその課題 19
1.7 第1章のまとめ 22

第2章 現代日本の動物園 24

2.1 動物の展示 24
2.2 飼育と動物福祉 29
2.3 収集と保全、調査研究 36
2.4 レクリエーションと教育、パブリック・リレーションズ 42
2.5 動物園の設置者と法律 51
2.6 動物園の経営と園長 54
2.7 第2章のまとめ 59

第3章 欧米の動物園 61

3.1 ヘンリードーリー動物園(米国オマハ市) 61
3.2 米国の動物園を巡って 65
3.3 ブロンクス動物園からロードサイドZooまで 70
3.4 ドイツ語圏の動物園を巡って 73
3.5 日米独の動物園比較 78
3.6 第3章のまとめ 83

第4章 動物園の歴史 85

4.1 世界の近代動物園とドイツ語圏・米国の動物園 85
4.2 日本の動物園のはじまりと動物園ブーム 90
4.3 保全と動物福祉への傾倒 96
4.4 日本の動物園の蓄積と課題 100
4.5 第4章のまとめ 105

第5章 動物園の役割とあり方 107

5.1 理解しきれない「動物」と私たち人間という存在 107
5.2 日本と欧米の社会的背景の違い――グローバリズムローカリズム 113
5.3 動物の実在の確認――子どもにとっての動物園 120
5.4 子育て支援――親にとっての動物園 126
5.5 思い出の世代間継承――高齢者にとっての動物園 129
5.6 人間の資源配分の方法と限界 132
5.7 なぜ動物園は保全を訴えるべきなのか 137
5.8 動物園は動物福祉とどう向き合うべきか 140
5.9 これからの日本の動物園のあり方 145
5.10 第5章のまとめ 150

 

おわりに 153
さらに学びたい人へ 157
主要参考文献 160
索引 163