『熱海温泉誌〔市制施行八〇周年記念〕』目次

熱海温泉誌作成実行委員会(編)
(2017年4月10日刊行,熱海市出版文化社,東京, 383 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-88338-614-7熱海市ページ


【目次】
カラー口絵(pp. 1-11)
市制施行八〇周年を祝して[齊藤栄] 12
『熱海温泉誌』刊行にあたって[内田實] 13
「あたみ」の黎明期から伊豆山・熱海郷の温泉時代へ[石川理夫] 18

中世●走湯と熱海郷に広がる温泉場の形成

中世社会における「熱海」[高橋一樹] 30
浄土信仰と伊豆山経塚[村木二郎] 46
 COLUMN 修験と走湯[栗木崇] 50
温泉の五山文学[住吉朋彦] 52
 COLUMN 歌に観る熱海:中世まで[𠮷野朋美] 59
戦国時代の熱海:中世から近世へ[黒田基樹] 62
中世熱海温泉の様相[栗木崇] 68
 COLUMN 温泉を見つめてきた温かいまなざし:熱海の神像・仏像[田島整] 72

近世●大湯をめぐる社会・空間・文化

近世熱海村の社会と温泉:大湯と湯戸、村方・浜方・七湯[松田法子] 76
近世熱海の空間イメージと建築[松田法子] 85
 COLUMN 大名湯治と奉納品[栗木崇] 94
 COLUMN 御汲湯と熱海温泉[梅原郁三] 96
江戸紀行が描く熱海[板坂耀子] 98
江戸絵本の作者が描いた熱海:『熱海温泉図彙』・『金草鞋』・『伊豆熱海 温泉縁起』[津田眞弓] 110
 COLUMN 温泉番付に見る熱海温泉[石川理夫] 118
湯前神社の由来と伝承[山田芳和・梅原郁三] 120

近代●温泉観光地としての開発と発展

写真で見る明治の熱海温泉:イメージとその普及[三井圭司] 126
明治・大正期における湯戸・湯株・大湯の変容[松田法子] 134
 COLUMN 熱海の近代化を促した二人:田中平八と雨宮敬次郎[梅原郁三] 140
熱海における旅館業の成立と発展:近代から高度経済成長期まで[大久保あかね] 142
 COLUMN 明治初期の宿帳から見える熱海の旅館[大久保あかね] 150
近代の熱海と軍隊:陸軍療養所をめぐって[高柳友彦] 152
熱海温泉の噏滊館:その意義と影響[高柳友彦] 158
絵はがきと旅館案内にみる熱海[松田法子] 163
近代熱海の旅館の系譜と立地・建築[松田法子] 176
名別荘建築を訪ねて:起雲閣・東山荘・旧日向家熱海別邸[伊藤裕久] 184
文学が映す熱海の近代[瀬崎圭二] 192
昭和初期における温泉源と分譲地の開発[松田法子] 204
近代熱海における交通インフラの進展[高柳友彦] 210
外国人が見た熱海の温泉[石川理夫] 218
 COLUMN 大正期熱海旅行とその余韻:ある一家の思い出に寄せて[長尾洋子] 224

戦後●温泉観光地としての開発と発展

米軍占領期の温泉地と熱海[平井和子] 228
熱海の旅館経営を支えた女性たち[高柳友彦] 234
 COLUMN 熱海芸妓の歴史[松田法子] 244
熱海温泉郷としての発展とその展開[高柳友彦] 248
熱海温泉の生活インフラ整備[高柳友彦] 258
 COLUMN 熱海の温泉組合と共同浴場[高柳友彦] 270

熱海の温泉 再発見——資源・効果・集客

地球科学的にみた熱海温泉[由佐悠紀] 274
熱海の温泉資源の経年変化について[甘露寺泰雄] 286
温泉観光都市・熱海の地域変化と課題[山村順次] 304
熱海の主な泉質の効用と海浜保養地[阿岸祐幸] 314
温泉の健康的活用[早坂信哉] 320
全国的にみた熱海温泉の実力と人気度[石川理夫] 326
市民が選ぶ、熱海ゆかりの人びと[枡田豊美] 332

資料編

温泉取締規則、温泉場組合規則、温泉使用条例、入湯税 340
統計 357
資料紹介 358
 ◎玉久運送店湯樽出荷帳 360
 ◎熱海市立図書館所蔵の和綴じ本紹介 361
 ◎熱海市立図書館所蔵の主な古絵図一覧 362
 ◎熱海市立図書館所蔵の「熱海」を学ぶ人たちへのお奨めの60冊 364
年表 366
執筆者 381
協力 382
編集後記[編集委員長・石川理夫] 383