『「滅び」と生きる —— 宮崎県椎葉村における種間関係の動態』
合原織部
(2025年5月25日刊行、京都大学学術出版会、京都, 4 color plates + 4 + 272 pp., 本体価格3,400円, ISBN:978-4-8140-0591-8 → 版元ページ)
【目次】
カラー口絵 4 pp.
序 1
1 山村の変容を捉える視座 52 「荒廃した土地」に生成する複数種の交渉 16
3 本論の内容と構成 21
4 調査・調査地の概要 23
5 登場人物について 27
第 I 部 変わりゆく山村,生業,人々と土地の関係性
第1章 椎葉村の生活世界 30
1 社会構成 312 複合的生業 33
3 社会変容と生業の変化 42
第2章 「先祖の田」の生成 —— 限界集落における稲作の動態 45
1 「限界集落」における稲作 462 国家による椎葉村の田の開拓 58
3 小括 59
第 II 部 獣害:野生動物と人々との関わり合いの諸相
第3章 「害獣」を仕留め山の神に捧げる —— イノシシ・シカの狩猟と有害鳥獣捕獲との関連について 62
1 はじめに 622 椎葉村における有害鳥獣捕獲の位置づけ 64
3 イノシシとシカを対象とした有害鳥獣捕獲 68
4 狩猟にまつわる言葉や名称 83
5 イノシシ・シカに対する認識と狩猟儀礼 87
6 小括 99
第4章 猿害から生成される「サルの祟り」の多層性 102
1 はじめに 1022 猿害の状況 104
3 猿害対策 106
4 サルの祟り 124
5 「サルの祟り」の重層的構成 129
第5章 大型囲いワナが椎葉村に設置されるとき —— サル捕獲機具の開発と利用をめぐる考察 135
1 はじめに 1352 国や県によるサルの個体群管理と椎葉村におけるサルの捕獲 136
3 研究機関による大型囲いワナの開発 140
4 大型囲いワナの設置と利用 144
5 大型囲いワナが椎葉村に設置されるとき 150
第 III 部 家畜化 —— 複数種の協働をめぐる諸相
第6章 猟犬の「変身」 —— 猟師と猟犬の接触領域に着目して 158
1 はじめに 1582 里における猟犬の飼育 160
3 狩猟における猟師と猟犬 163
4 「家畜」「パートナー」「神」となる猟犬 173
第7章 養蜂をめぐるハイブリッド・コミュニティの生成 —— 知覚を通じた複数種間の交渉に着目して 178
1 はじめに 1782 「群れ」を単位とするミツバチ,その生態と感覚器官 181
3 養蜂を通じた複数種間の交渉 184
4 道具がミツバチと養蜂家の関係にもたらす影響 202
5 養蜂をめぐるハイブリッド・コミュニティの生成・消滅 205
第8章 ニホンミツバチの減少と養蜂の変容 209
1 地域の生態系の変容,蜜源植物の減少 2102 ハチミツの商品化に伴う養蜂の変化 212
3 ミツバチの感染症や寄生虫の増加 216
4 養蜂をめぐる複数種の関係の動態 221
第Ⅳ部 シカ肉の商品化 —— ジビエ事業の拡大とシカ—人関係の変容
第9章 シカ肉のジビエ利用をめぐる考察 —— 宮崎県の山間部におけるシカ肉生産の過程に着目して 226
1 はじめに 2262 シカの食性・生態の変化と,シカ肉の商品化計画 228
3 シカ肉の生産過程(捕獲・搬入・解体・加工) 234
4 なぜ椎葉村では食肉処理施設が建設されないのか 243
第10章 考察と結論 249
初出論文 258
謝辞 259
参考文献 260
索引 269