『逝きし世の面影』

渡辺京二

(2005年9月9日刊行,平凡社平凡社ライブラリー552], ISBN:4582765521



ほんの1世紀半前の“日本”がどのような国だったかを,当時の来日した「外国人」の目を通して記録された多くの資料から復元しようとする意欲的な本だ.600ページもある大著だが,とてもおもしろい.

本書は,1998年に福岡の葦書房という書店から出版された本の再刊.葦書房本は「和辻哲郎文化賞」を受賞し,順調に版を重ねていたらしいが,突如として絶版になったという.どうやら出版社側のゴタゴタが原因らしい(→このあたりの事情については,葦書房公告を参照のこと).




【目次】
第1章:ある文明の幻影 9
第2章:陽気な人びと 73
第3章:簡素とゆたかさ 99
第4章:親和と礼節 145
第5章:雑多と充溢 205
第6章:労働と身体 235
第7章:自由と身分 261
第8章:裸体と性 295
第9章:女の位相 341
第10章:子どもの楽園 387
第11章:風景とコスモス 427
第12章:生類とコスモス 481
第13章:信仰と祭 525
第14章:心の垣根 557
あとがき 581
平凡社ライブラリー版 あとがき 585
解説「共感は理解の最良の方法である」(平川祐弘) 591
参考文献 [601-595]
人名索引 [604-602]