「雑誌が買えなくなりました(orz)― 後日譚」

前記事「雑誌が買えなくなりました(orz)」(2013年7月29日)の続き ——

農環研次年度購入雑誌に関する二次調査アンケートを返信完了.Wiley の一括購読を中止することになった.残された予算枠での “復活折衝” がこれから始まるが,かなり多くの進化学・体系学・系統学・統計学・生物地理学関連のジャーナルにアクセスできなくなりそう.購入雑誌の所内選定基準が所内での利用実績(ダウンロード数)あるいは引用数によって大きく左右されるので,所内的なマイナーな研究分野の場合どうしても購入希望が「かき消されてしまう」傾向はしかたがない.とりあえず,ぜひとも “復活” してほしい雑誌だけコメントを返したが.

初回アンケート時の研究員の「声」をざっと読むと,雑誌購読費の削減への対抗策はそれぞれ苦労してやりくり算段しているようすがうかがえる.研究所経費がなければ,研究室経費,それもダメなら私費購入も.この流れはしだいに強まってきた.研究所としての公共的ライブラリー構築のあり方などという話はとうの昔にどこかに消え去り,いかにして個々の研究者がひとりひとりこの逆境を生き延びられるかというサバイバルに焦点が絞られてきた.

—— ワタクシの場合は,雑誌も書籍もかなり前からすべて「私費購入」しているので,個人的な研究環境は い ま の と こ ろ 保全されている.