『近代科学のリロケーション:南アジアとヨーロッパにおける知の循環と構築』

カピル・ラジ[水谷智・水井万里子・大澤広晃訳]

(2016年7月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, vi+229+79 pp., 本体価格5,400円, ISBN:9784815808419版元ページ

また名大出版会か.世界的な「科学の地理学」を考える上でこういう本はとても参考になる.

【目次】
凡例 vi


序章 1
第1章 外科医、行者 (ファキール)、商人、そして職人 ―― 近世南アジアにおけるランプルールの 『オリシャの庭園』 の制作 21
第2章 循環と近代的地図作成法の出現 ―― イギリスと初期植民地インド、一七六四〜一八ニ〇年 55
第3章 洗練性 (シビリティ) の再創造、信用の構築 ―― ウィリアム・ジョーンズ、インド人仲介者、そして一八世紀後半のベンガルにおける信頼度の高い法知識の創出 86
第4章 一九世紀初頭におけるイギリスの東洋学 (オリエンタリズム)、もしくはグローバリズム対普遍主義 (ユニバーサリズム) 131
第5章 普及論を打破する ―― 一九世紀初期ベンガルにおける近代科学教育の制度化 149
第6章 旅人が機器になるとき ―― 英領期の南アジア人による一九世紀の中央アジア探検 170
終章 リロケーション 209


謝辞 221
訳者あとがき 225
注 [35-79]
参考文献 [11-34]
図版一覧 [9-10]
索引 [1-7]