David M. Williams, Michael Schmitt, and Quentin D. Wheeler (eds.)
(2016年6月刊行, Cambridge University Press[The Systematics Association Special Volume Series: 86], Cambridge, xvi+488 pp., US$155.00 / £99.99, ISBN:9781107117648 [hbk] → 目次|情報|版元ページ|「英文の論文集に寄稿する」)
Norman I. Platnick の序文「Foreword. Willi Hennig and systematics: a personal view」(pp. xi-xvi)と編者3名(David M. Williams, Michael Schmitt, and Quentin D. Wheeler)による序章「Introduction」(pp. 1-9)は,Willi Hennig の系統体系学の理論が現在の生物体系学の “学問的風景” をどのように変えたかを振り返っている.続く第1章:Willi E. R. Xylander「Mission impossible: the childhood and youth of Willi Hennig」(pp. 10-20)と第2章:Michael Schmitt「Willi Hennig: a shy man behind a scientific revolution」(pp. 21-30)は Willi Hennig が育った家庭環境と学校生活,そして研究者としてのキャリアをどのように積み上げたかをたどっている.Hennig は鉄道保線員の父と字が読めない精神的に不安定な母の家庭に生まれ,幼少の頃からかなり貧困だったとのこと.いくつかの幸運が重なって学業を続けられたらしい.