『分類山村語彙』

柳田國男・倉田一郎(編)

(1941年5月15日刊行,信濃教育會,長野, 4+410 pp.)

つくばセンター方面に買い出しに行ったら,Q't 二階の廃盤レコードショップの一角に古書コーナーができていた.リブロが縮小していささかわびしいつくば駅前では朗報.店員さんに確認したところ,期限付きの店舗営業らしいが,期間延長ありとのこと.ここには船橋市の〈古書カンカン〉が出店しているようで,売り場面積こそ小さいがしばし探書のひとときを過ごした.そのときの収穫物がこの本.山村の自然環境と農林業から狩猟文化・鳥獣名・山岳信仰・伝承まで蒐集した400ページ超の本.第二次世界大戦中に刊行された本書は今では国立国会図書館デジタルコレクションとして公開されていて,かつて国書刊行会から復刻されたこともあったが,現物に出会うのも “縁” だろう.

【目次】
序文 1
1. 土地 1
2. 採取 49
3. 林業 96
4. 山仕事 156
5. 禽獣 203
6. 狩猟 246
7. 山の信仰 341
分類山村語彙索引 371