『書籍修繕という仕事:刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる』目次

ジェヨン[牧野美加訳]
(2022年12月25日刊行,原書房,東京, 48 color plates +232 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-562-07243-9版元ページ


【目次】
カラー口絵(48 pp.)
1 生き残る本——『’89施行 改正ハングル正書法収録国語大辞典(上下)』 11
2 落書きという記憶装置——『ガラスのくつ』 21
3 「修繕」と「復元」の違い——『Great Short Stories of Detection, Mystery and Horror』 29
4 代々受け継がれる本、その思いを込めて——『韓英聖教全書 改訳ハングル版』 47
5 亡きあとに残された本——『カット図案集』 53
6 テーラーになった気持ちで——『Breakfast and Tiffany's』 59
7 時間の痕跡を観察する仕事——『FOYERS ET COULISSES-OPÉRA Vol. 1-3』 75
8 バターと小麦粉の跡が増えていきますように——『Recipes from Scotland』 83
9 あなたの破れた一センチはどこですか?——『Lego Hidden Side Issue 2』 91
10 ここはもうすぐサンシュユの花咲く季節です——おばあちゃんの日記帳 107
11 朽ちゆく本の時間を止める——『The Sign of Four』 115
12 わたしたちの日常に溶け込む書籍修繕——『ビーチャと学校友だち』『関係者以外立入禁止』 123
13 一文字一文字書き綴った「思い」が宿る「家」——『千字文』 137
14 破損という勲章——『The Manchester United Opus』 143
15 「伴侶本」とも心を通い合わせることができるだろうか——『A Dictionary of Epidemiology』 153
16 ジェヨン書籍……もとい,紙の修繕!——しおり,写真立て 163
17 消耗品と美品の境目——『玉篇』 171
18 偶然出合って運命になる本——『La Tecnica Dei Grandi Pittori』 177
19 三三年間の愛の告白——結婚アルバム 191
20 古びた本のための子守唄——〈キム・スジョン漫画全集〉 199
21 ある愛の記憶——〈ハリー・ポッター〉シリーズ 205
22 この先の「本生」を共にする方法——旅の日誌 213
23 「ジェヨン書籍修繕」で修繕を待っている本たち——『さむがりやのペンギンパブロ』,グッズ,『赤毛のアン』 219

 

訳者あとがき 229