2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『古本屋 月の輪書林』

高橋徹 (1998年6月30日刊行,晶文社,ISBN:4794963599) 続刊である高橋徹『月の輪書林それから』(1998年10月10日刊行,晶文社,ISBN:4794966857)が最近手に入ったので,あわてて読み始める.五反田の古書店・月の輪書林ができるまでの経緯.1997年分の日…

『讀書間適』

富士川英郎 (1991年11月20日刊行,小澤書店,ISBN:なし) 第I部は「菅茶山」論.第II部では,富士川游と森鴎外との関わりについて,その経歴や仕事を比較しながら詳しく論じている.両者は同時代に医学関連ジャーナリズムに関わりを持っていた.英米系の医…

『計算統計 II —— マルコフ連鎖モンテカルロ法とその周辺』

伊庭幸人他 (2005年10月28日刊行,岩波書店,ISBN:4000068520) 〈統計科学のフロンティア〉叢書(全12巻)の最終巻は350ページもある大冊だった.とりあえず全巻揃えたものの,読んでいない巻ばかりで……(汗). 【目次】 編集にあたって v第I部 マルコフ…

〈ダーウィンの悪夢〉

→公式サイト 届いたばかりの『UP』誌の最新号(no. 397,2005年11月号)に,西谷修「人みなそれぞれのアフリカを……:『ダーウィンの悪夢』から」という記事が載っている(pp. 41-45).いま方々で話題になっている映画〈ダーウィンの悪夢〉に関する記事で,…

『ジプシー・ミュージックの真実』

関口義人 (2005年10月1日刊行,青土社,ISBN:479176210X) 10年ほど前にブダペストで聴いたジプシー・バンドのツィンバロンの見事な演奏もさることながら,バイオリンの独特の奏法を今でも覚えている.この本,とてもおもしろそうです.

『Das Woerterbuch-Netz』

→〈Das Wörterbuch-Netz〉 ドイツ語のオンライン[古]辞書サイト.グリム兄弟のドイツ語辞典があったりする.

『讀書好日』

富士川英郎 (1987年3月20日刊行,小澤書店,ISBN:なし) 第I〜II部は,またまた木下杢太郎,萩原朔太郎,そして堀辰雄.ゲーテの『ファウスト』の翻訳史など.第III部の「グロートのこと」では,明治初期の日本の医学教育がなぜ“ドイツ語”によって行なわれ…

『アヴァンギャルド宣言:中東欧のモダニズム』

井口壽乃・圀府寺司(編) (2005年9月5日刊行,三元社,ISBN:4-88303-161-6) 1910〜20年代の歴史的資料の発掘と翻訳.百年前がぼわっとよみがえるようで,なかなか楽しい. かつての左翼系のスローガンがいっぱい.ふたつの世界大戦に挟まれた時代の〈バウ…

『Modern Morphometrics in Physical Anthropology』

Denice E. Slice (ed.) (2005年,Kluwer Academic / Plenum Publishers, ISBN:0306486970) 以前,ここで紹介した論文集だが,目次に著者情報を追加した. 【目次】 Dedication to Leslie F. Marcus (1930-2002) v Preface (Dennis E. Slice) vii Contribu…

『〔精選版〕日本国語大辞典・1巻(あ〜こ)』

(2005年12月2日刊行予定,小学館,ISBN:4095210214) 『日本国語大辞典・第2版』の〈精選版〉だそうだ.全3巻.

『世界の車窓から ― あこがれの鉄道旅行 ― Vol. 2:大自然を駆け抜ける』

(2005年11月21日刊行,テレビ朝日,ISBN:488131288X) 6月に出た『世界の車窓から ― あこがれの鉄道旅行 ― Vol. 1:遺産と古都をめぐる』(2005年6月7日刊行,テレビ朝日,ISBN:4881312820)とはちがって,この号には DVD がついている.

『なか見!検索』

Amazon.co.jp による〈Search Inside!〉の日本語版サービスが今月から始まった.本を買うかどうか決めるときには,「目次」(と「索引」)の情報があれば,ぼくにとってはほぼ十分なので,このサービスがあると和書(もちろん洋書も)の購入の意思決定をする…

『印刷史/タイポグラフィの視軸』

府川充男 (2005年10月25日刊行,実践社,ISBN:4916043820) 出版社がちがっても「府川本」は装幀的にスルドク収斂する傾向がある.今回出た本もそう.いい造本の大判サイズで,これがどうして2,500円という安価な本体価格で出せたのかがよほどフシギだ.※個…

『オランダ東インド会社』

永積昭 (2000年11月10日刊行,講談社学術文庫1454,ISBN:4-06-159454-0) 【書評】※Copyright 2000 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved17〜18世紀の東南アジアのスパイス戦争の顛末オランダ船リーフデ号が九州に漂着した2年後の1602年に、本書の主役…

『スパイス戦争:大航海時代の冒険者たち』

ジャイルズ・ミルトン[松浦伶訳] (2000年12月5日刊行,朝日出版社,東京, ISBN:4-02-257553-0) 【書評】※Copyright 2000 by MINAKA Nobuhiro. All rights reservedニクズクがバンダ諸島にしか生えなかったせいでハンバーグをこねたりカレー粉を調合する…

『さむらいウィリアム:三浦按針の生きた時代』

ジャイルズ・ミルトン (2005年10月25日刊行,原書房,ISBN:4562038640) 5年ぶりにミルトンの本を手に取った.以前,蘭領東インドの香料をめぐる抗争をテーマにした前著ジャイルズ・ミルトン『スパイス戦争:大航海時代の冒険者たち』(2000年12月5日刊行,…