マーティン・J・S・ラドウィック[菅谷暁訳]
(2009年7月10日刊行,新評論,東京,x+284 pp.,本体価格4,500円,ISBN:9784794808059 → 目次|版元ページ)
原書は:M. J. S. Rudwick (1992), Scenes from Deep Time : Early Pictorial Representations of the Prehistoric World. The University of Chicago Press, Chicago(→ 版元ページ).訳書は原書と同じくほぼ真四角の変型大型本.かつて「太古」の化石や地質が当時の人々の想像力によってどのように描かれてきたかを百枚あまりの図版を通して論じている.
M. J. S. Rudwick の翻訳というのは,ひょっとしてかつて海鳴社から出ていた『化石の意味』(1981)以来のことではないでしょうか? あの本は翻訳がひどくて(別宮貞徳さんにさんざん叩かれました),すぐに絶版回収されましたね.
Rudwick の科学史本といえば,『Bursting the Limit of Time: The Reconstruction of Geohistory in the Age of Reform』(2005)と『Worlds before Adam: The Reconstruction of Geohistory in the Age of Revolution』(2008)といういずれも600〜700ページ超の姉妹本が本棚に鎮座しています.読む時間はとうぶんなさそうですが…….