『素晴らしき洞窟探検の世界』

吉田勝次
(2017年10月10日刊行,筑摩書房ちくま新書・1282],東京, 8 color plates + 253 pp., ISBN:9784480069979版元ページ

前半はケイヴィング総論.後半は国内外の「洞窟めぐり」の冒険譚.いくら準備しても装備をそろえてもイノチ知らずだなあ.ずいぶんひさしぶりに「カバージャケット裏芸」を見せてもらった.ワタクシもかつて講談社現代新書では「カバージャケット裏芸」を二度ほど演じたことがある.ライブラリアンのみなさんはカバージャケットを捨てないようにご注意あれ.

【目次】

プロローグ 洞窟探検への招待 9

 1 怖がりの洞窟探検家 9
 2 すごい洞窟の見つけ方 19
 3 洞窟は危険のかたまり? 26

第1章 大洞窟「霧穴」を紙上探検する 37

 1 入洞まで 38
 2 霧穴が見つかるまで 56
 3 ベースキャンプの生活 72
 4 まだ見ぬ空間を探して 92

第2章 石灰洞窟と火山洞窟 113

 1 沖永良部島・銀水洞 113
 2 黒部峡谷の未踏洞窟 125
 3 ハワイ・カズムラ洞窟 134

第3章 世界のすごい洞窟 147

 1 イラン・3N洞窟 148
 2 オーストリア・氷の洞窟群 156
 3 メキシコ・ゴロンドリナス洞窟 162
 4 ヴェトナム・ソンドン洞窟 170

第4章 未踏の地を探して 183

 1 ラオスの未踏洞窟 184
 2 中国・万丈坑 197
 3 洞窟潜水 208

特別対談 洞窟絵画の謎に迫る[吉田勝次×五十嵐ジャンヌ] 225

 1 どんなときに絵を描きたくなるか? 227
 2 洞窟壁画の研究法 237
 3 洞窟壁画を見つけよう! 242


あとがき 248