『絶滅できない動物たち:自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ』

M・R・オコナー[大下英津子訳]
(2018年9月26日刊行,ダイヤモンド社,東京, 8 color plates + xxvi + 372 pp., 本体価格2,200円, ISBN:9784478067314版元ページ

動物倫理とか言われたらアタマを抱えるかもしれないが,ひょっとしたらおもしろいかも.

【目次】
カラー口絵 1-8
はじめに —— 「生命維持装置」につながれた黄色いカエル i

 

第1章 《キハンシヒキガエル》カエルの箱舟の行方:「飼育下繁殖」された生きものは自然に帰れるのか? 1
第2章 《フロリダパンサー》保護区で「キメラ」を追いかけて:異種交配で遺伝子を「強化」された生きものは元と同じか? 49
第3章 《ホワイトサンズ・パプフィッシュ》たった30年で進化した「砂漠の魚」:「保護」したつもりで絶滅に追いやっているとしたら? 89
第4章 《タイセイヨウセミクジラ》1334号という名のクジラの謎:「気候変動」はどこまで生きものに影響を与えているのか? 125
第5章 《ハワイガラス》聖なるカラスを凍らせて:「冷凍標本」で遺伝子を保護することに意味はあるか? 167
第6章 《キタシロサイ》そのサイ,絶滅が先か,復活が先か:「iPS細胞」でクローンをつくれば絶滅を止められるのか? 208
第7章 《リョコウバト》リョコウバトの復活は近い?:「ゲノム編集」で絶滅した生きものを蘇らせることは可能か? 251
第8章 《ネアンデルタール人》もう一度 “人類の親戚” に会いたくて:「バイオテクノロジーの発展」がわたしたちに突きつける大きな問い 297

 

おわりに —— 「復活の科学」は人類に何をもたらすのか? 327

 

謝辞 337
参考文献 [361-343]
注記 [372-362]