2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『闘う純米酒:神亀ひこ孫物語』

上野敏彦 (2006年12月13日刊行,平凡社,270 pp.,本体価格1,500円,ISBN:4582824501 → 版元ページ) 【目次】 まえがき 9 第1章 白ワインに負けぬ酒 15 第2章 女の細腕で守った蔵 55 第3章 トトロの森で醸す 87 第4章 農への心意気 131 第5章 万華鏡の酒 1…

『愛と情熱の日本酒:魂をゆさぶる造り酒屋たち』

山同敦子 (2005年11月10日刊行,ダイヤモンド社,302 pp.,本体価格1,800円,ISBN:4478960976 → 版元ページ) 【目次】 はじめに 4 第1話 「喜久醉」青島 孝 ふるさとの米と水で醸す甘露なる一滴 9 第2話 「醸し人九平次」久野九平治 世界を舞台に闘うデッ…

『Die Beherrschung der Mannigfaltigkeit: Philosophische Grundlagen der Taxonomie』

Rolf Löther (1972年刊行,VEB Gustav Fischer Verlag, Jena,285 pp., ISBNなし → 目次) 実にタイミングよく,ベルリンからバースデー・プレゼントが届いた.ここ何週間か,日独の郵便局相手に送金で手間どってしまったが,こうやってブツが届けばすべて…

『いつか僕もアリの巣に』

大河原恭祐 (2008年2月12日刊行,ポプラ社,232 pp.,税込価格1,470円,ISBN:9784591101810 → 版元ページ) 全編アリです.表紙から見返しから本文まで,どこもかしこもアリだらけです.生態から進化まで,ハミルトンから蟻フェチまで,とにかく何でもアリ…

『初期ギリシア哲学者断片集』

山本光雄(訳編) (1958年5月15日刊行[2005年4月15日第44刷],岩波書店,viii+153 pp., 本体価格2,800円,ISBN:4000009176 → 版元ページ) クラシックな函入りのハードカバー.半世紀を乗り切った超ロングセラー本だ.ページ数は少ないが,日本語だとこの…

『On the Nature of Limbs: A Discourse』

Richard Owen[Edited by Ron Amundson] (2007年刊行,The University of Chicago Press,cii+119 pp. + 2 plates, ISBN:9780226641942 [hbk] / ISBN:9780226641935 [pbk] → 版元ページ) 原書は1849年に刊行された.脊椎動物の「原型(archetype)」の超…

『江戸の温泉学』

松田忠徳 (2007年5月25日刊行,新潮社[新潮選書],255 pp.,税込価格1,260円,ISBN:9784106035791 → 版元ページ) 【目次】 第1章 将軍様と熱海温泉 9 第2章 江戸の温泉ブーム 27 第3章 江戸温泉物語 43 第4章 温泉医学の祖、後藤艮山 73 第5章 その後の…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(75)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行,講談社[現代新書1849],ISBN:4061498495→詳細目次|反響録) 春一番が吹き荒れて,この週末はホコリだらけ−−下山事件自殺説紹介ブログ(2008年2年18日)[書評]http://shimoyamajiken.blog17.…

『EVOLUTION 骨から見る生物の進化』

ジャン=バティスト・ド・パナフィユー(著)・パトリック・グリ(写真)[小畠郁生監訳|吉田春美訳] (2008年2月21日刊行,河出書房新社,288 pp.,税込価格9,240円,ISBN:9784309252179 → 版元ページ) ホネまたホネの図版集.一度は手に取ってみたいな…

『Rによるやさしい統計学』

山田剛史・杉澤武俊・村井潤一郎 (2008年1月17日刊行,オーム社,xvi+404 pp.,本体価格2,835円,ISBN:9784274067105 → 版元ページ) パソコンで〈R〉を起動しながら,統計学を自習するのに向いている.入門テキストとして使えるかもしれない.全体として入…

『上田義彦写真集:百石譜 One Hundres Stoneware』

西野嘉章(編)/原研哉(アートディレクション) (2008年3月刊行予定,東京大学出版会,ISBN不明)

『東京大学コレクション―写真家 上田義彦のマニエリスム博物誌』

西野嘉章(編)・上田義彦(写真) (2007年刊行,東京大学総合研究博物館,税込価格12,600円,ISBN不明) この写真集は,昨年,博物館でぼくがセミナーをしたとき,懇親会の席上,西野さんから直接見せてもらった.すごい腕前の写真だと思った.

『上田義彦写真集:鳥のビオソフィア』

西野嘉章・秋篠宮文仁(編)/原研哉(アートディレクション) (2008年3月刊行予定,東京大学出版会,ISBN不明) 東京大学総合研究博物館にて,東京大学創立130周年記念特別展示のひとつとして〈鳥のビオソフィア — 山階コレクションへの誘い〉が開催される…

『高校の生物が根本からわかる本[細胞・代謝・発生・遺伝編]』

藤井恒 (2008年2月23日刊行,中経出版,288 pp.,税込価格1,680円,ISBN:978-4-8061-2958-5 → 版元ページ) 著者の藤井さんから献本されてきました.どうもありがとうございます.近い将来,本書の続編も予定されているのでしょうか.

『ゲーテ『イタリア紀行』を旅する』

牧野宣彦 (2008年2月20日刊行,集英社[集英社新書ヴィジュアル版007V],264 pp.,本体価格1,260円,ISBN:9784087204322 → 版元ページ) ゲーテの足跡をたどった本.“カラー新書”の良さが十分に発揮されている.

『江戸の温泉学』

松田忠徳 (2007年5月25日刊行,新潮社[新潮選書],255 pp.,税込価格1,260円,ISBN:9784106035791 → 版元ページ) お,“温泉教授”はん,ものすごええ本書くやんか.とても楽しめます.やっぱり「棒」より「温泉」.当然ですな.至福.100ページほど読んだ…

『A Companion to the Philosophy of Biology』

Sahotra Sarkar and Anya Plutynski (eds.) (2008年2月刊行,Blackwell / Wiley[Blackwell Companions to Philosophy], 616 pp., US$ 174.95, ISBN:9781405125727 [hbk] → 版元ページ) まもなく近刊との情報を得た.Marc Ershefsky が「Systematics and …

『The Comparative Anatomy of the Male Genital Tube in Coleoptera』

David Sharp and Frederick A. G. Muir (1912年発行,Transactions of the Entomological Society of London, Part III (December) 1912, pp. 477-642, pl. XLII-LXXVIII) 先日,卒論発表会に出向いたおりに,東京農大・昆研の所蔵書庫を一回りした.もと…

『世界制作の方法』

ネルソン・グッドマン[菅野盾樹訳] (2008年2月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫],296+ix pp.,税込価格1,365円,ISBN:9784480091253 → 版元ページ) この翻訳はもとは20年前にみすず書房から出された:ネルソン・グッドマン[菅野盾樹・中村雅之訳]…

『日本の酒』

坂口謹一郎 (2007年8月17日刊行, 岩波書店[岩波文庫 青 33-945-1], ISBN:9784003394519) 本厚木への車中で読了.意外な内容.“アル添酒”や“三増酒”,あるいは戦時中の“合成酒”まで含めて,著者に言わせれば,「醸造技術の近代的革新」であるという点で…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(74)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行,講談社[現代新書1849],ISBN:4061498495→詳細目次|反響録) 厚木の農大・昆研で呑んだくれてきてただいま帰還しましたです−−ぼくらは少年演出家(2008年2月10日)[書評]http://bokuen.net/a…

『暴力はどこからきたか:人間性の起源を探る』

山極寿一 (2007年12月25日刊行,日本放送出版協会[NHK Books 1099],244 pp.,ISBN:9784140910993) ゴリラまたゴリラ.人間また人間.

『カンボジア絹絣の世界:アンコールの森によみがえる村』

森本喜久男 (2008年1月30日刊行,日本放送出版協会[NHK Books 11102],8 pls.+228+8 pp.,ISBN:9784140911020) カンボジアでの伝統的養蚕業の復興記録.つむいだ絹糸をラック・カイガラムシで真っ赤に染色する.布地に描かれている“生命の樹”モチーフも…

『チェーンレター』

折原一 (2004年3月10日刊行,角川書店[角川ホラー文庫H100-1],430 pp.,ISBN:4041919053) 初版は2001年8月に角川書店から出ている.入手(2008年2月14日).この小説のテーマである「棒の手紙」については,おととし『系統樹思考の世界』を書いていたと…

『三十六ポイント總数見本(全)』[大正八年三月改正]

(大正九年十月二十三日印刷,東京築地活版製造所発行[非売品],和綴101頁) 印刷博物館ショップにて.税込価格3,150円[2008年2月14日]

『リンネと博物学:自然誌科学の源流(増補改訂)』

千葉県立中央博物館(編) (2008年2月10日刊行,文一総合出版,xxviii+298 pp.,ISBN:9784829901298 → 版元ページ) 先日やっと現物を貸していただいたので,ざっと読み通す.『自然の体系』初版の対訳は他ではなかなか見る機会がないだろう.さらに,リン…

『Die Zweite Darwinische Revolution : Geschichte des Synthetischen Darwinismus in Deutschland 1924 bis 1950』

Thomas Junker (2004年刊行,Basilisken-Presse Marburg[Acta Biohistorica 8],635 pp.,ISBN:3925347674 [hbk & CD-ROM] → 版元ページ) The Evolutionary Synthesis の時期のドイツの動向を論じた本.600ページを越える大著らしい(付属のCD-ROMってい…

〈京都大学学術出版会・研究書コレクション〉

昨年の湯川秀樹シンポジウムでお世話になったオーガナイザー村瀬雅俊さんの本が全文公開されることになった:村瀬雅俊『歴史としての生命:自己・非自己循環理論の構築』(2000年5月1日刊行,京都大学学術出版会,ISBN:4876984034 → pdf [23.71 MB]).今回…

『Das Werden des Lebendigen: Wie die Evolution erkannt wird』

Rolf Löther (1983年刊行, Urania-Verlag, Leipzig, ISBNなし) ドイツの Boma の古書店から届いた本 —— 進化学哲学の本.“朱色”との二色刷りというのは,一昔前にはあった古いスタイルだ.本書は,生命の多様性と歴史性に関する前半部:「Mannigfaltigkei…

『恐竜はなぜ鳥に進化したのか:絶滅も進化も酸素濃度が決めた』

ピーター・D・ウォード[垂水雄二訳] (2008年2月15日刊行,文藝春秋,366 pp.,本体定価2,238円, ISBN:9784163699608) 【目次】 はじめに 9 第1章 哺乳類の呼吸とボディ・プラン 23 第2章 地質年代における酸素濃度の変化 53 第3章 カンブリア紀大爆発は…