『情熱の女流「昆虫画家」:メーリアン波乱万丈の生涯』

中野京子

(2002年01月25日刊行,講談社,4 pl.+237 pp.,本体価格1,900円,ISBN:4062111160



【目次】
はじめに 1

第1章 フランクフルト時代(〜18歳)

 「わたしが世を去っても……」 14
 メーリアン出版工房 18
 『家族像』のよけいなふたり 25
 マテウスJr.の決断 30
 「大したことない画家」マレル 36
 孤独な少女が虫と出会って 40
 早くおとなになる 48
 生涯の仕事 52

第2章 ニュルンベルク時代(〜38歳)

 十八歳の花嫁 62
 すれちがう夫婦 68
 処女画集『花の本』 71
 肖像画の女性 77
 野ネズミの死骸と魔女裁判と妊娠と 81
 『イモ虫の驚異的変態とその風変わりな食草』 88
 運命は曲がりはじめる 102

第3章 オランダ時代(〜51歳)

 かけこみ寺 108
 〈光の子〉として 113
 グラフの誤算 118
 繭の中で変化は起こる 121
 メタモルフォーゼ 128
 アムステルダム新生活 134
 ひろがる交友関係 140

第4章 スリナム時代(〜54歳)

 「待つのは良薬」 150
 五二歳の出帆 155
 奴隷付き住居での生活 160
 ジャングルでのフィールドワーク 168
 ハチドリを襲うオオツチグモ 174
 生還 180

第5章 アムステルダムでの晩年(69歳)

 センセーション 186
 ぴりぴりした予感 192
 『スリナム産昆虫の変態』 198
 むせかえる熱帯のエネルギー 201
 訪問者たち 208
 最後の肖像画 213
 死,それから 220


年表 229
あとがき 234
主要参考文献 237