『昭和の翻訳出版事件簿』

宮田昇
(2017年8月10日刊行,創元社,大阪, 256 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784422930763版元ページ

【目次】

第1章 プラーゲ旋風と小山久二郎の失敗 7

1 無断翻訳伝説 8
2 ドイツ語教師プラーゲと『ひとつの時代』 15
3 岩波茂雄と『ユリシーズ』翻訳合戦 25
4 『青年の心理』と昭和初期の翻訳 39
5 菊池寛小学生全集と『青い鳥』 47
 

第2章 占領下の超法規の時代 61

1 『チボー家の人々』と白水社の無念 62
2 『凱旋門』と『僧正殺人事件』 70
3 「無断翻訳」の覚書と五十年フィクション 82
4 岩崎徹太と回状十二号 91
5 占領下の競争入札と『ペスト』 101
6 『翻訳騒動記』と『滞日十年』 109

第3章 平和条約のペナルティと混乱 119

1 戻ってきた『風と共に散りぬ』 120
2 『陽のあたる場所』と『ジェニーの肖像』 129
3 『オリエント急行の殺人』と戦時期間加算 138
4 「弁護士ペリー・メイスン」の主張 149
5 「大久保康雄訳」と同時公刊 159
6 『人を動かす』と『怒りの葡萄』 167

第4章 十年留保と著作権法改正 175

1 『ロリータ』とアメリカの旧著作権法 176
2 『内なる私』の私の経験 186
3 紆余曲折した『クマのプーさん』 195
4 『ドリトル先生物語全集』と『大草原の小さな家』 205
5 『シートン動物記』と二度の差し止め請求 215


おわりに 230
参考・引用文献 236
年表 238
事項索引 [250-244]
人名索引 [255-251]