2007-01-01から1年間の記事一覧

『最短経路の本:レナのふしぎな数学の旅』

P・グリッツマン,R・ブランデンベルク著(石田基広訳) (2007年12月13日刊行,シュプリンガー・ジャパン, ISBN:9784431100119 → 版元ページ) 全編にわたってカラー図版を使いながら,最短グラフやスタイナー問題,そして最適グラフの分枝限定法や発見的…

『四次元主義の哲学:持続と時間の存在論』

セオドア・サイダー(中山康雄監訳/小山虎・齋藤暢人・鈴木生郎訳) (2007年10月25日刊行,春秋社[現代哲学への招待:Great Works], ISBN:9784393323137 → 版元ページ) こてこての形而上学本.David Wiggins, Peter van Inwagen, Joseph Henry Woodger…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(68)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行,講談社[現代新書1849],ISBN:4061498495→詳細目次|反響録) 雪の札幌から生還しました−−ささがにさんの日記(6 December 2007)[mixi|書評]http://mixi.jp/view_diary.pl?id=645335344&own…

『紙漉村旅日記[覆刻]』

壽岳文章・壽岳静子 (2003年11月20日刊行,沖積舎,ISBN:4806040886) 和紙のふるさとを求めて全国を歩いたという壽岳夫妻の紀行文.娘・壽岳章子によると本書は60年ぶりにリプリントされたとのこと.

『本屋一代記:京都西川誠光堂』

松木貞夫 (1986年11月10日刊行,筑摩書房,ISBN:4480853464) 京都市内にかつてあった有名書店の伝記.当時の“文化センター”のような役割をはたしたそうだ.

『地図で歩く札幌』

(2007年11月10日刊行,JTBパブリッシング, ISBN:9784533068942) 札幌を発つ前日に買ってもしかたなかったのかもしれないが…….

『イエローページ・オブ・サッポロ '07-'08』

(2007年3月24日刊行,イエローページ,ISBN:9784900835351) サッポロのことは札幌に訊け,ということでさっそく購入.ふむふむ,新しい店がいっぱいあるな,と.しかし,にわか胃腸虚弱なワタシとしては欲望のおもむくままに摂食してはいけない…….※ただ見…

『Die Larvenformen der Dipteren: Eine Übersicht über die bisher bekannten Jugendstadien der zweiflügeligen Insekten』

Willi Hennig (1948-52年刊行[Erster Teil 1948, Zweiter Teil 1950 und Dritter Teil 1952], Akademie-Verlag, Berlin) つい先日届いたばかりだったので札幌まで携えてきてしまった.双翅目昆虫の幼虫形態に関するモノグラフ.第1巻が「iv+185pp.」,第…

『Reconstructing Evolution : New Mathematical and Computational Advances』

Olivier Gascuel and Mike Steel (eds.) (2007年6月28日刊行, Oxford University Press, , New York, xxx+318 pp., ISBN:9780199208227 [hbk] → 版元ページ) 系統学的多様度とか巨大データセットとかいくつか新しいテーマが論じられている.一昨年に出た…

『Mathematics of Evolution and Phylogeny』

Olivier Gascuel (ed.) (2005年,Oxford University Press,ISBN:9780198566106 [hbk] / ISBN:9780199231348 [pbk] ※→目次) 出版当初はハードカバー版しかなかったが,この秋,やっとぺーパーバック版が出た.冒頭40ページをサンプルとしてpdfで読める.

『都市の詩学:場所の記憶と徴候』

田中純 (2007年11月26日刊行,東京大学出版会,ISBN:9784130101066) 500ページ近くある大著.「文化表象論」というのは,ぼくにとってはまだよくわからない研究分野だが,“表現型”としての文化を眺めるということなのだろうか.ただし,本書に関していえば…

「共立出版の来春新刊は進化・生態本がたくさん」

共立出版の「近刊情報」を眺めていたら,来年の2〜3月にかけては進化・生態関連の新刊本が固め打ちされる予定であることがわかった. Michael Ruse[佐倉統・土明文・矢島壮平訳]『ダーウィンとデザイン:進化に目的はあるのか?』(2008年2月刊行予定,→ …

『ホルモー六景』

万城目学 (2007年11月25日刊行,角川書店,ISBN:9784048738149) 前著:万城目学『鴨川ホルモー』(2006年4月20日刊行, 産業編集センター, ISBN:9784916199820)の続編.安倍くんいわく,「人間は結局,自分の目で見たものしか信じない」(p. 8).

『南方熊楠 菌類図譜』

萩原博光解説/ワタリウム美術館編集 (2007年9月25日刊行, 新潮社, ISBN:9784103055518 → 版元ページ) ワタリウム美術館で開催されている展示〈クマグスの森〉に合わせて出版された図録.キノコの彩色手書き図版が大判で.エルンスト・ヘッケルの図譜集…

『枢密院議長の日記』

佐野眞一 (2007年10月20日刊行,講談社[現代新書1911],ISBN:9784062879118 → 版元ページ) 戦前戦中を通じ長年にわたって,「蝿頭の文字をもって記され」(p. 12)た日記を残した枢密院議長・倉富勇三郎の伝記.とにかく,書いて書いて書きまくったそう…

『パブリッシュ・オア・ペリッシュ:科学者の発表倫理』

山崎茂明(2007年11月29日刊行,みすず書房,ISBN:9784622073345 → 版元ページ) 「適切なオーサーシップが不正行為の歯止めとなりえる」というあたりが興味を引く.もうひとつ,「パブリッシュ・アンド・ペリッシュ」ということばが見えるが,この“アンド”…

『Rプログラミングマニュアル』

間瀬茂 (2007年11月10日刊行,サイエンス社[新・数理工学ライブラリ[情報工学] 1],ISBN:9784901683500 → 版元ページ) 【目次】 まえがき i第1章 序 1 1.1 このマニュアルについて 1.2 Rキーワード集第2章 論理オブジェクトと論理演算 6 2.1 論理オブジ…

『RとRコマンダーではじめる多変量解析』

荒木孝治 (2007年10月1日刊行、日科技連出版社、ISBN:9784817192417 → 版元ページ) 【目次】 第1章 問題解決と多変量解析 第2章 単回帰分析 第3章 重回帰分析 第4章 主成分分析 第5章 2値・多値データの回帰、ツリーモデル 第6章 その他の手法 判別…

『Rで学ぶクラスタ解析』

新納浩幸 (2007年11月22日刊行,オーム社,ISBN:9784274067037 → 版元ページ) 【目次】 第1章 R の準備 第2章 クラスタリング入門 第3章 クラスタリングの準備 第4章 ボトムアップの手法 第5章 トップダウンの手法 第6章 混合分布モデル 第7章 グラフスペ…

「R本リスト」

R掲示板〈RjpWiki〉の中に,R関連の和書をリストしたページができました. R本リスト http://www.okada.jp.org/RWiki/?R%CB%DC%A5%EA%A5%B9%A5%C8 ここ1〜2年の間に日本でも「R本」がどんどん増えていることがわかります.

『Statistics on the Table: The History of Statistical Concepts and Methods』

Stephen M. Stigler (1999年刊行,Harvard University Press,ISBN:0674836014 [hbk] / ISBN:0674009797 [pbk] → 版元ページ) 【目次】 Acknowledgements ix Introduction 1 I. Statistics and Social Science 1. Karl Pearson and the Cambridge Economis…

『The History of Statistics: The Measurement of Uncertainty before 1900』

Stephen M. Stigler (1986年刊行,Harvard University Press, Cambridge, xviii+410 pp., ISBN:0674403401 [hbk] / ISBN:067440341X [pbk] → 版元ページ) 統計学史の本として定評があり,版を重ねている.今までもっていなかったのはうっかりしていたから…

『Ancestral Sequence Reconstruction』

David A. Liberles (ed.) (2007年5月31日刊行, Oxford University Press, ISBN:9780199299188 → 版元ページ) 祖先塩基配列や祖先アミノ酸配列の推定と復元に関する論文集.祖先復元問題と樹形推定問題よりも“解きやすい”問題ではあるが,応用的にも実用…

『地震考古学:遺跡が語る地震の歴史』

寒川旭 (1992年10月15日刊行,中央公論新社[中公新書1096],ISBN:4121010965) 【目次】 第1章 揺れる大地 第2章 日本列島の形成と地震 第3章 南海地震と東海地震 第4章 古墳は巨大な地震計 第5章 揺れ沈む湖 第6章 秀吉の時代の大地震 第7章 地震による…

『地震の日本史:大地は何を語るのか』

寒川旭 (2007年11月25日刊行,中央公論新社[中公新書1922],ISBN:9784121019226) 同じ著者の前著である『地震考古学』がとてもおもしろい本だったので,今回出た新刊も買ったのだが,もう17年もの月日が経っていたとは知らなかった.日本史をさかのぼり…

『Rで学ぶクラスタ解析』

新納浩幸 (2007年11月刊行,オーム社,ISBN:9784274067037) 今年になってからいったい何冊の「R本」が出ているのか.この新刊は(まだ手元に届いていないのですが),多変量解析の一つの手法であり,また1960年代以降の生物分類学で一学派をなした「数量…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(67)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行,講談社[現代新書1849],ISBN:4061498495→詳細目次|反響録) 別府温泉から帰ってきました−−Kelsoさんの日記(2007年11月21日)[書評]http://kerso.blog52.fc2.com/blog-entry-331.html http:…

『インカ帝国地誌』

シエサ・デ・レオン著(増田義郎訳) (2007年11月16日刊行,岩波書店[岩波文庫・青488-2], ISBN:9784003104882) ここのところ,岩波文庫から出る“アンデス・インカもの”は心して買うようにしている.同じ著者による:シエサ・デ・レオン著(増田義郎訳…

『フレップ・トリップ』

北原白秋 (2007年11月16日刊行,岩波書店[岩波文庫・緑48-7], ISBN:9784003104873) タイトルを見ただけでは白秋の詩集の1冊かと思ったが,実は1920年代末に,樺太観光団の一員としてサハリンを訪れた白秋による紀行文だ.行き先のイメージとは裏腹に,…

『夕方なしかの本8』

夕方なしかの本制作委員会 (2006年12月10日刊行,OBS大分放送,ISBN不明) 別府の「ときはデパート」に入っているリブロで買った本.リブロの「大分コーナー」にこの“真っ黄色本”がずらりと並んでいるありさまは壮観だ.全編ディープな大分弁.県内ではたい…