『Shūrin Tekagami: Illustrated book of fish and aquatic animals compiled by Matsudaira Yoritaka, the Lord of Takamatsu in 18th century Japan』

Yoritaka Matsudaira, 宝暦12年(1762年)
所蔵:Columbia University Libraries Digital Collections
 → https://dlc.library.columbia.edu/catalog/ldpd:143870

香川県ミュージアムで閲覧する機会を得た『衆鱗図』とは別に,松平家から幕府に『衆鱗手鑑』が献上された.しかし,この『衆鱗手鑑』はその後は行方不明になったとミュージアムでの打合せの際に聞いた.東大理学部の広報記事:赤坂甲治「失われた幕府献上魚図の発見」によると,献上物の『衆鱗手鑑』はあの Bashford Dean が1900年に来日したときに入手したらしい.彼は三崎の東大臨海実験所で魚類学者としての研究をすると同時に,考古学者として日本の武具についても調査した.Dean が『衆鱗手鑑』について知ったとしたらきっとその時だろう.アメリカに渡った『衆鱗手鑑』のうち31葉は現在コロンビア大学図書館デジタルコレクションからネット公開されている.