湯澤規子
(2020年10月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書・1523],東京, 247 pp., 本体価格840円, ISBN:978-4-480-07330-3 → 版元ページ)
前著:湯澤規子『胃袋の近代:食と人びとの日常史』(2018年6月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+325+18 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-8158-0916-4 → 目次|版元ページ)に続く第二弾は “人糞地理学” の世界.人糞地理学というネーミングが…… 人糞…
食事の合間にごろ寝読みしている.とてもおもしろい “うんこ本” なので,書名にたじろぐことなく手に取ればシアワセな “うんこ読書” が満喫できる.石川英輔『大江戸神仙伝』(1979年刊行,講談社,東京/1992年2月20日復刻刊行,評論社,東京,423 pp., ISBN:4-566-05258-3)の主人公・速水洋介が,タイムワープした江戸時代の糞尿事情と下肥売買について興味をもつくだり(pp. 328-331)は,本書『ウンコはどこから』と内容的に共鳴していて,これまたおもしろい.痛快にして爽快な書きぶりで強くオススメしたい.