『被差別のグルメ』

上原善広

(2015年10月20日刊行,新潮社[新潮新書・640],東京, 218 pp., ISBN:9784106106408版元ページ

【目次】
はじめに 3

第1章 路地 13

アブラカス/本場アメリカのソウルフード/路地料理のチェーン化/日本人と牛肉食/路地のホルモン料理/煮て食べていたホルモン/サイボシ/ヘットの活用法/更池食堂/失われた食文化「ヒシ」/玉味噌と焼き菜/犬猫料理/ゴシドリ

第2章 アイヌ料理 65

東京のアイヌ料理店/アイヌ系日本人/今も生きるアイヌの伝承/二風谷で食べた料理/屈斜路湖の丸木舟/アイヌ料理のフルコース/阿寒湖畔/知床ブーム/「ポロンノ」の料理

第3章 北方少数民族の料理 105

悲劇の民族/最後の生き残り/「オロチョンラーメン」考/チェホフの記録/日本側の記録/ニブフとウィルタ/サハリンの旅/北海道での北方少数民族/サハリンでの食事/ニブフのデザート

第4章 沖縄の島々 141

神々の住む島/島差別/近くて遠い島/久高島を歩く/イラブーを捕る/イラブーの燻製作業/イラブー料理の作り方/イラブーの味/遠くて近い島・粟国島/ソテツ地獄/粟国島を歩く/ソテツの実/ソテツ味噌の作り方/タンナー料理

第5章 焼肉 —— 在日と路地 185

ステーキ派と焼肉派/韓国人とホルモン/在日特権/焼肉のルーツ/日韓の牛肉食/ホルモンと「放るもん」/焼肉はソウルフード
あとがき211