『謎のカラスを追う:頭骨とDNAが語るカラス10万年史』読了

中村純夫
(2018年12月6日刊行,築地書館,東京, 12 color plates + 268 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784806715726目次版元ページ

著者はどこの大学や研究機関にも属さない “独立研究者” としてカラスの研究を長年続けてきた.本書の前半200ページは,サハリンから極東ロシアにかけて実施されたフィールドワークの詳細な記録である.最後の2章の計60ページでは,形態データと分子データの両面からハシブトガラスの系統関係と地理的分布が考察されている.ただし,あまり深く論じられていないので,詳細については本書だけではわからない部分が多い.本書のベースとなった著者の下記原著論文はすべてがインターネットからpdfとしてダウンロードできるので,関心のある読者はそれらを参照する必要があるだろう.

  • Alexey Kryukov, Liudmila Spiridonova, Sumio Nakamura, Elisabeth Haring, Hitoshi Suzuki 2012. Comparative Phylogeography of Two Crow Species: Jungle Crow Corvus macrorhynchos and Carrion Crow Corvus corone. Zoological Science, 29(8): 484-493. pdf
  • Sumio Nakamura and Alexey Kryukov 2015. Phenetic analysis of skull reveals difference between Hokkaido and Sakhalin populations of the Jungle Crow Corvus macrorhynchos. Русский орнитологический журнал, 24: 1845-1858. pdf
  • Sumio Nakamura and Alexey Kryukov 2016. Postglacial colonisation and diversification of the Jungle Crow (Corvus macrorhynchos) in its north-eastern frontier as revealed by morphological analysis. Journal of Ornithology, 157:4: 1087-1101. pdf
  • Sumio Nakamura 2016. Male-biased latitudinal cline of Jungle Crows on Sakhalin Island. Acta Zoologica Cracoviensia, 59(2): 177-189. pdf

『科学哲学の源流をたどる:研究伝統の百年史』書評

伊勢田哲治
(2018年11月20日刊行,ミネルヴァ書房[叢書〈知を究める〉・13],東京, x+316+36 pp., 本体価格3,000円, ISBN:9784623084319目次版元ページサポートサイト

【書評】※Copyright 2019 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved

研究者コミュニティーとしての科学哲学

科学哲学がたどってきた道のりを振り返る本.序章「科学哲学の来た道」冒頭で,著者は本書全体の問題設定をする.

 

「「科学哲学」が「科学」と離れて独自の問題意識を育ててきたのは事実であり,その問題意識を科学者に説明するのにたいへんな苦労をすることもある.科学哲学はどうしてこういう分野になってきたのだろうか.本書では,十九世紀を中心に,科学哲学のやってきた道をたどることで,この問いに答える手がかりを得たいと思っている」(p. 1)

 

このように目標を設定した上で,著者は「研究伝統としての科学哲学」という視点を提示する.

 

「言葉の意味からいえば,「科学哲学」というのは,科学について哲学の観点から考える営み全般を指すだろう.これを「概念としての科学哲学」と呼ぶことにする.それに対して,実際に「科学哲学」という名前のもとに行われている研究は,もちろん「概念としての科学哲学」の範囲内に収まる研究が多いものの,その中でも特定の問題意識にそって,特定の課題を集中的にとりあげてきた.さらにいえば,そうした問題意識は,個々の科学哲学者が勝手にやっているというより,お互いに影響を与え合う哲学者たちのゆるやかな研究コミュニティで共有され,受け継がれてきたものである.このような形で受け継がれてきた問題意識や,その問題意識に基づく研究を「研究伝統としての科学哲学」と呼ぶことにしたい」(p. 2)

 

著者のいう「研究伝統としての科学哲学」が,研究者集団内外での継承や反発あるいは支持などさまざまな “動態” を示唆していると考えるならば,ワタクシ的にはとても首肯できる.個別の科学と同じく,科学哲学もまた時空的に限定された研究者コミュニティの中で共有されてきた基幹テーマを連綿と継承してきたと考えられるからだ.

 

本書の以降の章では,この「研究伝統」に着目しながら,科学哲学という研究分野の成立について19世紀から20世紀初頭までの歴史をたどる.第1章「帰納と仮説をめぐる論争」では,推論様式としての演繹と帰納をめぐる論議をさかのぼる.第2章「「サイエンティスト」の起源」は,科学者という呼称をめぐる歴史.第3章「一九世紀のクリティカルシンキング」は現代にも連なるクリティカルシンキングの黎明期を探る.

 

本書の後半章の第4章「実証主義の成立」では,実証主義すなわち「科学の対象は観察可能なものの法則的な関係に限定する」(p. 138)という思潮がどのような経緯で成立したのかについて,ルーツを求めて18〜19世紀にまでさかのぼる.続く,第5章「19世紀末から20世紀初頭の科学哲学」では,英独仏の広域圏に視野を広げて,物理学にかぎらず生物学や心理学,そして社会科学における哲学的問題が議論された.「科学と哲学との距離が今と比べて非常に近かったし,両者の境界にある問題が注目を集めていた」(p. 186)という時代背景が語られる.

 

最後の第6章「論理実証主義へと続く道」では,20世紀前半の論理実証主義からウィーン学団へとつながる道をたどる.そして,第4章で考察された「実証主義」が科学から哲学へとその舞台を変えていった経緯が語られる.

 

「なぜウィーン学団以降の科学哲学は哲学内部の運動になっていったのか,という問題を考えてみたい.……十九世紀においてはジョゼフ・フーリエ,グスタフ・キルヒホッフ,マッハら科学者たち自身が実証主義を積極的に主張し,実際の科学の営みの中でそれを実践していた.……それに対し.二十世紀の論理実証主義は哲学者による運動という側面が強い.……ここには実証主義という運動の変質があるように思われる.ある意味で「科学者たちが手を引いた」ことが今われわれが知る形での論理実証主義,ひいては科学哲学という専門分野が生まれる一つの原因となったとも言えるだろう」(pp. 261-262)

 

本書では個別科学の実例のほとんどは物理学から取られている.1920年代末のウィーン学団成立までは,確かに物理学を中心にして「科学と科学哲学との関わり」を論じることに異論はない.むしろ,それ以降のより現代的な科学哲学は個別科学との新たな関わり合いを模索していったと考えればつじつまが合うのかもしれない.

 

19世紀以前の科学哲学揺籃期に関する本書のくわしい解説はワタクシ的にはとても勉強になった.

 

三中信宏(2019年1月3日)

『ナチュラルヒストリー』読了

岩槻邦男
(2018年12月5日刊行,東京大学出版会ナチュラルヒストリーシリーズ],東京, vi+366 pp., 本体価格4,500円, ISBN:9784130602563目次版元ページ

読了.一冊丸ごとロングエッセイ.1950年代から現代にいたる日本のナチュラルヒストリーがたどった道を語るまた語る.随所にシダ分類の話題が散りばめられている.ただし,語られていないことがらも多々あるようなので,今のうちに誰かが “聴き取り” をしておいた方がいいように感じた.

『What Species Mean: A User's Guide to the Units of Biodiversity』目次

Julia D. Sigwart
(2018年10月刊行,CRC Press[Series: Species and Systematics], Boca Raton, xvi+241 pp., ISBN:9781498799379 [hbk] → 版元ページ

【目次】
Series Preface xi
Acknowledgements xiii
Author xv

 

Chapter 1. Introduction 1
Chapter 2. General Concepts 7
Chapter 3. Everyone Uses Species 11
Chapter 4. Why Do the Names Keep Changing? 31
Chapter 5. Species Are Units of Evolution 53
Chapter 6. Natural Patterns in Classification 75
Chapter 7. Are Species Real? 101
Chapter 8. How to Name a Species 123
Chapter 9. Biodiversity and Extinction through Time 147
Chapter 10. How Many Species Are There? 171
Chapter 11. Dynamic Patterns in Biodiversity 187
Chapter 12. Translating Biodiversity across Cultural Barriers 209

 

Species and Systematics 233
Index 235

『給食の歴史』書評

藤原辰史
(2018年11月20日刊行,岩波書店岩波新書・新赤版1748], xiv+ 268 + 17 pp., 本体価格880円, ISBN:9784004317487目次版元ページ

【書評】※Copyright 2018 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved

 

学校給食をめぐる私的体験と公的制度としての変遷史

ある個人がかつて学校で毎日どのような「給食」が出されてきたかは,当人を取り巻くとても狭い “時空間” の中でのごくパーソナルな私的(食)体験と位置づけられてしまいがちだ.たとえば,ワタクシの場合,1960年代に小学生だったので,学校給食といえば「脱脂粉乳」「クジラの大和煮」「マーガリン」などという当時のキーワードが今でもすぐに思い浮かぶ.「脱脂粉乳」という言葉を目にしたとたん,アルマイト椀になみなみと注がれた生ぬるい脱脂粉乳を前にこの味ないもんをどうやって飲み干すかに苦労した日々が思い出される.そういえば栄養サプリメントだった「肝油」って給食のときに配られたような記憶もよみがえる.

 

光と影の思い出が交差する学校給食だが,当人が卒業してしまえば,彼や彼女たち個々人の記憶はほとんどの場合単なるプライベートな “昔話” の一コマと成り果ててしまうだろう.しかし,学校給食という制度それ自体は,ある個人が入学する前からすでに存在し,卒業したあとも存続し続ける.本書は,個人史に着目していたのではどうしても “盲点” となってしまう,日本の学校におけるパブリックな給食制度がどのような歴史をたどってきたか,そしてどのような社会的・政治的・経済的状況のもとで変遷していったのかをたどるユニークな本だ.

 

序章となる第1章「舞台の構図」では,社会制度としての給食のもつ特徴を観るいくつかの視座が提示される.日本の学校給食の共通的性格として,まずはじめに「家族以外の人たちと食べること」,第二に「家が貧しいことのスティグマを子どもに刻印しないという鉄則」,そして第三に「給食は食品関連企業の市場であること」の三点を著者は指摘する(pp. 8-9).続く章では,これらの国内的視座を踏まえつつ,同時に国際的な比較をしながら,時代を追って日本の給食制度の歴史をたどる.

 

第2章「禍転じて福へ――萌芽期」では,明治時代から第二次世界大戦敗戦に至る半世紀を論じる.度重なる天災や戦火のもとで,児童に食事を確保するという給食制度の根幹が時にぐらつきながらもしだいに構築されていく経緯がたどられる.続く第3章「黒船再来――占領期」は,第二次世界大戦後の占領軍総司令部(GHQ)が,日本の学校給食の制度をどのように方向づけていくかが中心テーマとなる.「脱脂粉乳」や「パン食」が給食の中で急速に浸透していく背景を知ることができる.

 

第4章「置土産の意味――発展期」は1950年代以降1970年までの給食制度をめぐる論議を追う.そして,第5章「最後の新自由主義と現場の抗争――行革期」は今の給食制度の現状を論じる.給食制度を推進する側とそれを批判する側の論争,学校ごとの給食調理室を廃止して,給食センター形式に統合する趨勢など,いくつもの問題点があぶり出される.国・自治体・学校・親の間ではてしないせめぎあいと利他的な尽力が現在の給食制度を支えていると著者は指摘する.

 

個人ベースの「給食体験」は時空的に限定されざるをえない.われわれはいつまでも小学生のままではいられないからだ.しかし,本書でも取り上げられる最近の自校調理方式の「ベスト給食」の事例は,機会があれば食べてみたいと思わせるものばかりだ.著者も同意見のようで,「これを私の職場の学食にそのまま導入してほしいと真剣に思った」(p. 3)とか「できれば,私の職場の学食に即刻導入してほしいメニューがこれでもかと登場し,私のように給食に良い思い出の少ない大人たちに軽い眩暈を引き起こさせるだろう」(p. 237)とまで述べている.京都大学の学食に難があるとは思わないが,どうやら今の学校給食はかつてのいまわしい記憶を払拭するほど “美味” らしい.

 

三中信宏(2018年12月31日)

『ナチュラルヒストリー』目次

岩槻邦男
(2018年12月5日刊行,東京大学出版会ナチュラルヒストリーシリーズ],東京, vi+366 pp., 本体価格4,500円, ISBN:9784130602563版元ページ

この〈ナチュラルヒストリーシリーズ〉も50巻目の本書をもって完結することになる.ワタクシの『生物系統学』(1997)は通巻で言えば14冊目.本シリーズでは初期の一冊だった.

【目次】
はじめに

 

第1章 ナチュラルヒストリーをさかのぼる――時間軸から自然をみる

1.1 範疇としてのナチュラルヒストリー
1.2 ナチュラルヒストリーと科学――知の創出と伝達
1.3 ナチュラルヒストリーと科学の近代化

第2章 ナチュラルヒストリーを究める――生きていることを科学で解く

2.1 生物科学とナチュラルヒストリー
2.2 生きているとはどういうことかをナチュラルヒストリーで問う
2.3 『文明が育てた植物たち』で生物多様性を俯瞰する

第3章 ナチュラルヒストリーをひきつぐ――どのように学ぶか

3.1 ナチュラルヒストリーの教育――日本における知の継承の歴史
3.2 自然史資料標本
3.3 ナチュラルヒストリーとバイオインフォマティクス

第4章 ナチュラルヒストリーを学ぶ――生涯を通じた学習で

4.1 日本におけるナチュラルヒストリー
4.2 大学と博物館の協働
4.3 地球規模でみるナチュラルヒストリーの研究

第5章 ナチュラルヒストリーを展開する――いま必要なこと

5.1 現代科学と知的好奇心
5.2 ナチュラルヒストリーの目でみる生命
5.3 ナチュラルヒストリーの目でみる社会――社会貢献とは
5.4 ナチュラルヒストリーにいま求められること

第6章 ナチュラルヒストリーと学ぶよろこび――まとめにかえて

6.1 ナチュラルヒストリーと科学
6.2 学ぶよろこび,究めるよろこび

 

東京大学出版会ナチュラルヒストリーシリーズ全50巻
参考文献
おわりに
索引

「『月刊みすず』「読書アンケート」用セレクション5冊+次点5冊」

毎年恒例の『月刊みすず』の「読書アンケート」.今年は下記の5冊を選んだ.次点5冊と合わせてリストアップする.

今年の5冊

【書名】『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで
【著者】ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳]
【刊行】2018年5月15日
【出版】みすず書房,東京
【ISBN】ISBN:9784622086871
【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/20180810/1533869298

 

【書名】『文系と理系はなぜ分かれたのか
【著者】隠岐さや香
【刊行】2018年8月24日
【出版】星海社星海社新書・137],東京
【ISBN】ISBN:9784065123843
【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2018/09/13/082225

 

【書名】『日本のムラージュ:近代医学と模型技術 —— 皮膚病・キノコ・寄生虫
【著者】石原あえか・大西成明
【刊行】2018年1月31日
【出版】青弓社,東京
【ISBN】ISBN:9784787234308
【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/20180221/1519949515

 

【書名】『全国マン・チン分布考
【著者】松本修
【刊行】2018年10月10日
【出版】集英社インターナショナル[インターナショナル新書・030]
【ISBN】ISBN:9784797680300
【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2018/11/01/085754

 

【書名】『下丸子文化集団とその時代:一九五〇年代サークル文化運動の光芒
【著者】道場親信
【刊行】2016年10月25日
【出版】みすず書房,東京
【ISBN】ISBN:9784622085591
【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/20180217/1519021231

 



次点の5冊

【書名】『科学哲学の源流をたどる:研究伝統の百年史
【著者】伊勢田哲治
【刊行】2018年11月20日
【出版】ミネルヴァ書房[叢書〈知を究める〉・13],東京
【ISBN】ISBN:9784623084319
【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2018/10/27/124101

 

【書名】『時のかたち:事物の歴史について
【著者】ジョージ・クブラー[中谷礼仁・田中伸幸訳|加藤哲弘翻訳協力]
【刊行】2018年8月20日
【出版】鹿島出版会[SD選書・270],東京
【ISBN】ISBN:9784306052703
【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/20180815/1534368716

 

【書名】『黒い言葉の空間:三浦梅園の自然哲学
【著者】山田慶兒
【刊行】1988年4月25日
【出版】中央公論社,東京
【ISBN】ISBN:4120016722
【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/20180127/1517010086

 

【書名】『本の景色
【著者】潮田登久子
【刊行】2017年3月24日
【出版】幻戯書房[Serie Bibliotheca 3/3],東京
【ISBN】ISBN:9784864881180
【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/20180519/1526862736

 

【書名】『The Art and Science of Ernst Haeckel
【著者】Rainer Willmann and Julia Voss
【刊行】2018年1月
【出版】Taschen, Köln
【ISBN】ISBN:9783836526463
【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/20180110/1515576925

『給食の歴史』目次

藤原辰史
(2018年11月20日刊行,岩波書店[[岩波新書・新赤版1748]], xiv+ 268 + 17 pp., 本体価格880円, ISBN:9784004317487版元ページ

【目次】
まえがき――給食という舞台 i

 

第1章 舞台の構図 1
第2章 禍転じて福へ――萌芽期 29
第3章 黒船再来――占領期 75
第4章 置土産の意味――発展期 131
第5章 新自由主義と現場の抗争――行革期 185
第6章 見果てぬ舞台 233

 

あとがき 265
主要参考文献 [11-17]
日本の給食史年表 [7-10]
索引 [1-6]

『ウイルスの意味論:生命の定義を超えた存在』

山内一也
(2018年12月14日刊行,みすず書房,東京, vi + 239 + XXX pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784622087533版元ページ

【目次】
はじめに ウイルスとともに生きる 1
第1章 その奇妙な“生”と“死” 3
第2章 見えないウイルスの痕跡を追う 25
第3章 ウイルスはどこから来たか 51
第4章 ゆらぐ生命の定義 71
第5章 体を捨て、情報として生きる 85
第6章 破壊者は守護者でもある 101
第7章 常識をくつがえしたウイルスたち 117
第8章 水中に広がるウイルスワールド 131
第9章 人間社会から追い出されるウイルスたち 149
第10章 ヒトの体内に潜むウイルスたち 189
第11章 激動の環境を生きるウイルス 205
エピローグ 227
あとがき 237

 

註 [XI-XXX]
索引 [I-X]