2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『ダーウィンのジレンマを解く:新規性の進化発生理論』

マーク・G・カーシュナー,ジョン・G・ゲルハルト[滋賀陽子訳/赤坂甲治監訳] (2008年8月19日刊行,みすず書房,x+336+xxxi pp.,本体価格3,400円, ISBN:9784622074052 → 版元ページ) 原書は:Marc W. Kirschner and John C. Gerhart『The Plausibility…

『Morphometrics with R』

Julien Claude (2008年8月刊行,Springer-Verlag[Series: Use R!], Berlin, ISBN:9780387777894 [pbk] → 版元ページ) 意外に早く現物が届いた. 【目次】 Preface vii Contributors xi Abbreviations and Notations xiii1 Introduction 11.1 Morphometri…

『金田一京助と日本語の近代』

安田敏朗 (2008年8月12日刊行,平凡社[平凡社新書432],284 pp.,ISBN:9784582854329 → 版元ページ) 【目次】 はじめに 11 凡例 9第1章:問題のありか —— 「イノセント」であること 15第2章:アイヌ語との出会い —— 日本帝国大学言語学の射程 471. 「日…

『マリア・シビラ・メーリアン』

キム・トッド著 [屋代通子訳] (2008年9月18日刊行予定,みすず書房,ISBN:9784622074113 → 近刊案内) 原書は:Kim Todd『Chrysalis: Maria Sibylla Merian and the Secrets of Metamorphosis』(2007年刊行,Harcourt,ISBN:9780151011087 [hbk] / ISBN:9…

『動物進化論』

モールス[E. S. Morse]口述/石川千代松筆記 (1887年刊行,共同書房出版,東京) 明治の始め,東京大学の“お雇い外国人”として生物学・進化学を講じた Edward Sylvester Morse の進化本.本書は,東京大学附属図書館常設展示のひとつ〈モース文庫〉として…

『生物始源 一名 種源論』

チャ−レス・ダ−ヰン[チャールズ・ダーウィン]著/立花銑三郎訳 (1896年刊行,経済雑誌社,東京) ダーウィン『種の起源』の日本初の翻訳書.本書は,国立国会図書館の〈近代デジタルライブラリー〉の1冊として,全ページのスキャン画像を自由に閲覧するこ…

『人祖論(全3冊)』

査爾斯駝韻[チャールズ・ダーウィン]著/神津専三郎訳 (1881年7月刊行,山中市兵衛書肆,東京) ダーウィンの『人間の進化と性淘汰(Decent of Man)』の翻訳書として日本で初めて出版されたダーウィンの著作.本書は,国文学研究資料館の〈近代書誌・近…

『玄語』

三浦梅園 http://baienspirit.jp/mapgengo/crizutaikei.html 三浦梅園研究所が公開している,三浦梅園の主著『玄語』のオンライン版.スキャン画像が巻ごとにpdf化されている.江戸時代の超越論的宇宙観のひとつの発現として参考になる.

『世界のことば・辞書の辞典(アジア編)』

石井米雄(編) (2008年8月25日刊行,三省堂,xii+416 pp.,本体価格3,200円,ISBN:9784385363929 → 目次|版元ページ) 「ヨーロッパ編」の姉妹編である「アジア編」では,30の言語を取り上げている.まず書体そのものが西洋のアルファベットとはぜんぜん…

『世界のことば・辞書の辞典(ヨーロッパ編)』

石井米雄(編) (2008年8月25日刊行,三省堂,xii+488 pp.,本体価格3,200円,ISBN:9784385363912 → 目次|版元ページ) この「ヨーロッパ編」では,35のヨーロッパ圏の言語について,その言語圏における辞書の成り立ちから始まり,著名な辞書,現代の標準…

『世界のことば・辞書の辞典(アジア編)』

石井米雄(編) (2008年8月25日刊行,三省堂,xii+416 pp.,本体価格3,200円,ISBN:9784385363929 → 版元ページ) 【目次】 まえがき iii 執筆者一覧 v 辞書をひく,辞書をもつ(石井米雄) 1 辞書にお金を惜しむべからず(全執筆者) 7世界のことば・辞書…

『世界のことば・辞書の辞典(ヨーロッパ編)』

石井米雄(編) (2008年8月25日刊行,三省堂,xii+488 pp.,本体価格3,200円,ISBN:9784385363912 → 版元ページ) 【目次】 まえがき iii 執筆者一覧 v 辞書をひく,辞書をもつ(石井米雄) 1 辞書にお金を惜しむべからず(全執筆者) 7世界のことば・辞書…

『解読!アルキメデス写本:羊皮紙から甦った天才数学者』

リヴィエル・ネッツ,ウィリアム・ノエル著[吉田晋治監訳] (2008年5月30日刊行,光文社,カラー口絵12pp. + 442 pp.,税込価格2,205円,ISBN:9784334962036 → 目次|版元ページ) 本書は唯一つだけ現代にまで伝承されたアルキメデス写本Cの物語だ.“トー…

『土を喰う日々:わが精進十二ヶ月』

水上勉 (1978年12月17日刊行,文化出版局,269 pp.,ISBNなし) これまた宇治の実家の本棚に何十年も眠っていた本.京都から帰る車中でイッキ読了した.著者の出自である京都の禅寺での精進料理の想い出とともに,厨房に立つ著者の味わい深いモノクロ写真が…

『時刻表2万キロ』

宮脇俊三 (1978年7月10日刊行,河出書房新社,東京,254pp.,ISBNなし) 宇治の実家にずっと眠っていた本.いまよりもはるかに“鉄”だった大学の学部生時代に買ったと記憶している.鉄道作家・宮脇俊三のデビュー作.

『ダーウィンのジレンマを解く:新規性の進化発生理論』

マーク・G・カーシュナー,ジョン・G・ゲルハルト[滋賀陽子訳/赤坂甲治監修] (2008年8月19日刊行,みすず書房,x+336+xxxi pp.,本体価格3,400円, ISBN:9784622074052) みすず書房といえば人文社会科学系の出版社というイメージがいまだに強いのだが,…

『日本生物地理学会記事[?]』

先日,日本生物地理学会宛の質問メールが転送されてきた.トンボの研究者として知られている故・朝比奈正二郎の著作目録を日本トンボ学会で作成しているのだが,生物地理学会に関係する可能性のある下記文献を探しているという担当者氏からの照会だった:朝…

『細胞の意思:〈自発性の源〉を見つめる』

団まりな (2008年7月30日刊行,日本放送出版協会[NHKブックス No.1116],219 pp.,本体価格970円,ISBN:9784140911167 → 版元ページ)

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(90)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行,講談社[現代新書1849],ISBN:4061498495→詳細目次|反響録) 連日の猛暑・酷暑にへばっていたが,立秋を過ぎてなんだかおとなしくなってしまった夏.『系統樹思考』だけでなく,かつての『生物…

『プレートテクトニクスの拒絶と受容:戦後日本の地球科学史』目次

泊次郎 (2008年06月2日刊行,東京大学出版会,vi+258 pp.,本体価格3,800円,ISBN:9784130603072 → 版元ページ) 【目次】 まえがき i序章 プレートテクトニクスと日本の科学史 10.1 海外でのプレートテクトニクス歴史研究 1 0.2 日本の科学史とプレートテ…

『クマムシ?!−小さな怪物 −』

鈴木忠 (2006年8月4日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー122],xiv+116 pp.,本体価格1,300円,ISBN:4000074628 → 版元ページ) 【目次】 カラー口絵 [iii-viii] はじめに ix1. クマムシってなに? 1 クマムシってムシ?/どんなムシか/動物の中での位…

『大学院生物語』

伊良林正哉 (2008年7月15日刊行,文芸社,223 pp.,本体価格1,400円,ISBN:9784286048949 → 版元ページ) 小説仕立てにはなっているが,まぎれもない「理系大学院」の現実を教員の目から見た本.

『科学革命とは何か』

都城秋穂 (1998年1月28日刊行,岩波書店,東京,xvi+331+16pp.,本体価格2,500円,ISBN:4000051849 → 版元ページ) 【書評】※Copyright 2000 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved地質学における科学革命を吟味する第一部では、地質学のたどってきた歴…

『科学革命とは何か』

都城秋穂 (1998年1月28日刊行,岩波書店,東京,xvi+331+16pp.,本体価格2,500円,ISBN:4000051849 → 版元ページ) 【目次】 まえがき第一部 地質学上の理論の歴史とその思想的・社会的背景 序章 地球科学、ことに地質学についての予備的な解説 1 思弁的な…

『クマムシを飼うには:博物学から始めるクマムシ研究』

鈴木忠・森山和道 (2008年7月30日刊行,地人書館,東京,206 pp., 本体価格1,400円, ISBN:9784805208038 → 版元ページ) 【目次】 まえがき 11Part I 観察 クマムシって?! 20 クマムシのナチュラル・ヒストリー 24 所属は慶応大学医学部 28 楽しいクマムシ…

『ダーウィン進化論百年記念論集』

丘英通(編) (1958年3月30日刊行,日本学術振興会,東京,x+229 pp.) ダーウィン生誕200年を前にして,日本で開催された過去のダーウィン祝賀イベントや論文集を心してチェックするようにしている.本論文集は,『種の起源』出版百周年を記念して出版され…

『プレートテクトニクスの拒絶と受容:戦後日本の地球科学史』

泊次郎 (2008年06月2日刊行,東京大学出版会,vi+258 pp.,本体価格3,800円,ISBN:9784130603072 → 版元ページ) まだブラウズしている段階だが,読めば読むほど戦後の“地団研”の動きは,同時代だった“ルイセンコ”な人びとのふるまいと連動している(少なく…

『The Phylogeny of Vertebrata』

Søren Løvtrup (1977年刊行,John Wiley & Sons, London, xii+330 pp., ISBN:047199412X) 冒頭の章で約50ページにわたる系統体系学の“公理化”が論じられている.基本的には分岐学のアプローチを採用しているのだが,ところどころで表形学的な“振れ”がある…

『Epigenetics: A Treatise on Theoretical Biology』

Søren Løvtrup (1974年刊行,John Wiley & Sons, London, xvi+548 pp., ISBN:0471549002) 大学院生の頃に買ったときは30,000円近くしたはず.発生生物学の理論の本だが,最終章で生物体系学の“公理化”を提唱する.前後して出された Acta Zoologica Cracovi…

『生物哲学の基礎』

マルティン・マーナ,マリオ・ブーンゲ[小野山敬一訳] (2008年7月26日刊行,シュプリンガー・ジャパン,xxii+558 pp., 本体価格13,000円,ISBN:9784431100256 [hbk] → 版元ページ(英語版)|版元ページ(独語版)|訳者サイト|英語版目次) 【目次】 日…