『信州隨筆』

柳田国男 (1936年10月5日刊行、山村書院、長野県飯田町|国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1453751 [参照 2023-11-19])民俗学者・柳田國男が養子に入った柳田家のルーツは信濃飯田藩の家臣だった。伊那谷に縁をもつにいたっ…

『メディア教育宣言:デジタル社会をどう生きるか』

デビッド・バッキンガム[水越伸監訳|時津啓・砂川誠司訳] (2023年11月16日刊行、世界思想社、東京, 155 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-7907-1767-6 → 版元ページ)ご恵贈ありがとうございます。 “メディア・リテラシー” の会得は確かに必要でしょう。

『アジア発酵紀行』目次

小倉ヒラク (2023年11月15日刊行、文藝春秋、東京, 16 color plates + 287 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-16-391777-1 → 版元ページ)小倉さんの “発酵本” は出れば読むようにしている。【目次】 カラー口絵(15 plates) 〈アジア発酵街道〉地図(1 pl…

『京都食堂探究:「麺類・丼物」文化の美味なる世界』目次

加藤政洋・〈味覚地図〉研究会 (2023年11月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・か-87-1], 東京,214 pp., 本体価格800円, ISBN:978-4-480-43920-8 → 版元ページ)加藤政洋さんの “京都食文化本” は:加藤政洋『酒場の京都学』(2020年1月30日刊行,ミネルヴ…

『晩酌の誕生 』目次

飯野亮一 (2023年11月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・イ-54-4], 東京,375 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-480-51216-1 → 版元ページ)【目次】 はじめに 3 序章 酒は百薬の長 21 第1章 万葉集に詠まれた独り酒 28 第2章 中世の独り酒 35 第3章 …

『ダーウィンの呪い』目次

千葉聡 (2023年11月20日刊行、講談社[講談社現代新書・2727]、東京, 342 pp., 本体価格1,200円, ISBN:978-4-06-533691-5 → 版元ページ)新刊ご恵贈ありがとうございます。「進化の呪い」「闘争の呪い」そして「ダーウィンの呪い」の三点セット。「歴史を…

『増補カラー版 九相図をよむ:朽ちてゆく死体の美術史』目次

山本聡美 (2023年7月25日刊行、KADOKAWA[角川ソフィア文庫・H-130-1/角川文庫・23750]、東京, 395 pp., 本体価格1,740円, ISBN:978-4-04-400748-5 → 版元ページ)うっかり書いそびれたら近在の本屋では手に入らなくなっていた。 “死を想え” 。【目次】 …

『仏教の歴史:いかにして世界宗教となったか』

ジャン=ノエル・ロベール[今枝由郎訳] (2023年11月7日刊行,講談社[講談社選書メチエ・791],東京, 181 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-06-533534-5 → 版元ページ)

『怪談:不思議なことの物語と研究』も拾う

ラフカディオ・ハーン[平井呈一訳] (1940年10月10日刊行/1965年9月16日改版、岩波書店[岩波文庫・赤-244-1]、東京, 232 pp., ISBN:4-00-322441-8)これまたゴミ集積所での拾い物。岩波文庫はほかしたら祟るでぇ。

『坊っちゃん』拾う

夏目漱石 (1950年1月31日刊行/1980年5月15日改版、新潮社[新潮文庫・な-1-3]、東京, 163 pp., ISBN:4-10-101003-X)ごみステーションに廃棄されていたのでお連れした。解説は江藤淳が書いている。

『クジラと話す方法』目次

トム・マスティル[杉田真訳] (2023年11月10日刊行、柏書房、東京, 411 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-7601-5542-2 → 版元ページ)これは書評依頼本として。【目次】 序章 ファン・レーウェンフックの決断 9 第1章 登場、クジラに追われて 17 第2章 海…

『パピルスのなかの永遠:書物の歴史の物語』目次

イレネ・バジェホ[見田悠子訳] (2023年10月25日刊行、作品社、東京, 501+47 pp., 本体価格4,800円, ISBN:978-4-86182-927-7 → 版元ページ)550ページの分厚い新刊。スペイン語原書:Irene Vallejo『El infinito en un junco: La invención de los libros …

『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』目次

荒木健太郎 (2023年9月26日刊行、ダイヤモンド社、東京, 391 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-478-10883-3 → 版元ページ)【目次】 カラー口絵 2-3 はじめに 4 第1章 体感する気象学 19 第2章 雲と遊ぶ、空を楽しむ 97 第3章 虹や彩雲や月を愛でる 135…

『進化生物学者、身近な生きものの起源をたどる』

長谷川政美 (2023年10月25日刊行、ベレ出版、東京, 24 color plates + 325 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-86064-739-1 → 版元ページ)冒頭に「系統樹マンダラ」のカラー図版が24ページも。

『励起:仁科芳雄と日本の現代物理学(下)』目次

伊藤憲二 (2023年7月18日刊行、みすず書房、東京, 2 plates, viii, 487-1007 + 134 pp., 本体価格6,000円, ISBN:978-4-622-09619-1 → 版元ページ)『鵼の碑』で腕力の付いた読者はきっとこの分厚い巻を手に取りたくなるにちがいない。「小サイクロトロン」…

『励起:仁科芳雄と日本の現代物理学(上)』目次

伊藤憲二 (2023年7月18日刊行、みすず書房、東京, 2 plates + viii, 1-486 + 84 pp., 本体価格5,400円, ISBN:978-4-622-09618-4 → 版元ページ)ワタクシを無慈悲にも “清水の舞台” から突き落とした本。道頓堀に飛び込んだわけではありません。【目次】 口…

『哲学がわかる 科学哲学 新版』目次

サミール・オカーシャ[直江清隆・廣瀬覚訳] (2023年9月14日刊行、岩波書店、東京, xii+193 pp., 本体価格2,000円, ISBN: 978-4-00-061609-6 → 版元ページ)初版の翻訳は15年前に出た:サミール・オカーシャ[廣瀬覚訳]『1冊でわかる 科学哲学』(2008年3…

『焼き芋とドーナツ:日米シスターフッド交流秘史』目次

湯澤規子 (2023年9月28日刊行、KADOKAWA、東京, 365 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-04-112649-3 → 版元ページ)この著者の本は新刊が出るとつい買ってしまうのだが、何か習慣性みたいなものがあるのだろうか。【目次】 プロローグ――「わたし」を探す 11…

『マトリョーシカのルーツを探して:「日本起源説」の謎を追う』目次

熊野谷葉子 (2023年9月26日刊行、岩波書店、東京, 8 color plates + x + 281 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-00-024836-5 → 版元ページ)ロシアのマトリョーシカと日本の “アレ” がつながるんですか。【目次】 カラー口絵(8 pp.) プロローグ マトリョ…

『日本精神史 近代篇(下)』

長谷川宏 (2023年10月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ le livre],東京, 499 pp., 本体価格3,100円, ISBN:978-4-06-533332-7 → 版元ページ)上下巻合わせて1,050ページというのはタダゴトではない。

『日本精神史 近代篇(上)』

長谷川宏 (2023年10月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ le livre],東京, 544 pp., 本体価格3,100円, ISBN:978-4-06-523521-8 → 版元ページ)最近の選書メチエは “鈍器本” が多いような最近の選書メチエは “鈍器本” が多いような。

『暗い夜空のパラドックスから宇宙を見る』目次

谷口義明 (2023年10月5日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・322],東京, vii+110 pp., 本体価格1,400円, ISBN:978-4-00-029722-6 → 版元ページ)【目次】 はじめに iii 第1章 オルバースのパラドックス 1 第2章 落とし穴と解き方いろいろ 15 第3章 階…

『開かれた社会とその敵【第2巻】:にせ予言者――ヘーゲル、マルクスそして追随者(下)』備忘メモ

カール・ポパー[小河原誠訳] (2023年10月13日刊行,岩波書店[岩波文庫・青N607-4],東京, 468+18 pp., 本体価格1,430円, ISBN:978-4-00-386028-1 → 目次|版元ページ)大学院生のころは当時出たばかりの未來社の真っ白な訳本(内田詔夫、小河原誠訳 198…

『開かれた社会とその敵【第2巻】:にせ予言者――ヘーゲル、マルクスそして追随者(下)』これにて全冊完結

カール・ポパー[小河原誠訳] (2023年10月13日刊行,岩波書店[岩波文庫・青N607-4],東京, 468+18 pp., 本体価格1,430円, ISBN:978-4-00-386028-1 → 版元ページ)『開かれた社会とその敵』(岩波文庫)がめでたく全冊完結(青N607-1〜4)とあいなりまし…

『セミコロン;かくも控えめであまりにもやっかいな句読点』読了

セシリア・ワトソン[萩澤大輝・倉林秀男訳] (2023年9月15日刊行,左右社,東京, 188 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-86528-383-9 → 目次|版元ページ)やっと読了。「;」をめぐる歴史エピソードの数々はとても興味深かったが、何よりもこの “約物本” …

『励起:仁科芳雄と日本の現代物理学(上・下)』

伊藤憲二 (2023年7月18日刊行、みすず書房、東京, 2 plates + viii, 1-486 + 84 pp. / viii, 487-1007 + 134 pp., 本体価格5,400円/6,000円, ISBN:978-4-622-09618-4 / ISBN:978-4-622-09619-1 → 版元ページ[上巻]/ 版元ページ[下巻])ワタクシの場合、…

『パピルスのなかの永遠:書物の歴史の物語』近刊

イレネ・バジェホ[見田悠子訳] (2023年10月刊行予定、作品社、東京, 本体価格4,800円, ISBN:978-4-86182-927-7 → 版元ページ)予想していた通り日本語訳が今月刊行されるとのこと。さっそく予約しました。原書:Irene Vallejo『El infinito en un junco: …

『未完の天才 南方熊楠』読了

志村真幸 (2023年6月20日刊行,講談社[講談社現代新書・2710],東京, 255 pp., 本体価格940円, ISBN:978-4-06-532636-7 → 目次|版元ページ)寝読み中、別の “鵼” に惑わされてしまったが、やっと読了。南方熊楠も十分につかみどころのないキャラクターだ…

『数の値打ち:グローバル情報化時代に日本文学を読む』日本経済新聞書評公開

ホイト・ロング[秋草俊一郎・今井亮一・坪野圭介訳] (2023年8月30日刊行,フィルムアート社,東京, 397+xvi pp., 本体価格4,000円, ISBN:978-4-8459-2130-0 → 目次|版元ページ)日本経済新聞書評が公開されました:三中信宏「日本文学を統計の目で探る」…

『鵼の碑』読了

京極夏彦 (2023年9月14日刊行,講談社[講談社ノベルス・キF-21],東京, 830 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-06-515045-0 → 版元ページ)連日の寝読み本やっと読了。「名前も実体もなかった魔物が、そんな理由で鵼などと云う名で語られ、祀られた」(p.…