鹿島徹
(2006年6月28日刊行,岩波書店,ISBN:4000224654)
【目次】
まえがき vI
第1章 物語り論的歴史理解の可能性のために 1
1. 「物語り」とは何か 8
2. 「歴史」の存立構造 21
3. 歴史における発見の論理 33
第2章 吹き溜まっている時:小林秀雄の歴史哲学批判によせて 49
1. 積時性 56
2. 歴史意識 63
3. 思い出 68
4. 進歩の逆風 74
5. 歴史の屑拾い 78II
第3章 歴史と共同性:ヘーゲルと現代日本社会のナショナリズム言説 85
1. 歴史の共同性調達機能:ヘーゲル歴史哲学の縁辺部を読む 95
2. ナショナルヒストリーの修辞学:坂本多加雄『象徴天皇制度と日本の来歴』 104
3. 「歴史」の潜在力 117
第4章 脱-共同性の歴史の物語り:物語り理論とカント 137
1. 太平記と歴史の力 139
2. 「歴史の物語り理論」の批判的ポテンシャル 143
3. 未来を「予言」する歴史哲学 149
4. 脱-共同性の物語り 158
第5章 個人と歴史を結ぶもの:「物語り的自己性」論と「伝統」概念の取り戻し 173
1. 伝統:マッキンタイアの「物語り的自己性」 178
2. 伝承作用:ハイデガーの「歴史性」 189
3. 抑圧された者たちの伝統:ベンヤミンの「現在時」 219III
第6章 記憶の共同性と文学 247
1. 記憶・歴史・文学:一九九〇年代日本の論争から 252
2. 桐山襲『風のクロニクル』 258
3. フィクションと歴史 266
参考文献 273
あとがき 266