『確率と哲学』目次

ティモシー・チルダーズ[宮部賢志監訳|芦屋雄高訳]
(2020年1月30日刊行,九夏社,東京, 325 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-909240-03-3版元ページ

確率の科学哲学本といえば,ワタクシの手元にはドナルド・ギリース[中山智香子訳]『確率の哲学理論』(2004年11月15日刊行,日本経済評論社ポスト・ケインジアン叢書・第33巻],東京,xiv+343 pp., ISBN:4-8188-1703-1)しかないので,ほんとうに久しぶりの新刊ということになる.


【目次】
はじめに 4

第1章 確率と相対頻度 17

 1.1 イントロダクション 18
 1.2 フォン・ミーゼスの相対頻度解釈 19
 1.3 コルモゴロフと相対頻度 53
 1.4 有限頻度解釈 63
 1.5 結論 64

第2章 傾向説とその他の物理的確率 65

 2.1 傾向解釈の構成要素 67
 2.2 傾向解釈の問題点 71
 2.3 結論 88

第3章 主観的確率 93

 3.1 イントロダクション 94
 3.2 ダッチブック論証 95
 3.3 主観的確率の適用 110
 3.4 ダッチブック論証の問題点 129
 3.5 見込みからの確率 141
 3.6 選好性からの確率 146
 3.7 信念の度合いと確率を結びつけるその他の論証 153
 3.8 ベイズ主義は主観的すぎるのか? 154
 3.9 ベイズ主義は柔軟すぎるのか? 十分に柔軟ではないのか? 164
 3.10 結論 166

第4章 主観的確率と客観的確率 167

 4.1 直接推論の原理 168
 4.2 頻度への賭け 170
 4.3 主要原理 173
 4.4 可換性 181
 4.5 結論 185

第5章 古典的解釈と論理的解釈 187

 5.1 確率の起源 —— 古典的理論 188
 5.2 無差別の原理の問題点 195
 5.3 ケインズの論理的解釈 203
 5.4 カルナップ 209
 5.5 結論 216

第6章 最大エントロピー原理 217

 6.1 ビットと情報 218
 6.2 最大エントロピー原理 223
 6.3 最大エントロピーとワイン–水のパラドクス 233
 6.4 言語依存性 235
 6.5 論理的制約としての最大エントロピー原理の正当化 243
 6.6 結論 249

 

補遺 251

 A.0 基本的事項 252
 A.1 公理 255
 A.2 測度,確率測度 257
 A.3 確率変数 266
 A.4 組み合わせ論 268
 A.5 大数の法則 271
 A.6 主観的確率と関連するトピック 279
 A.7 デュエムクワイン問題,言語,形而上学 287

 

謝辞 292
監訳者あとがき 295
参考文献 300
欧文索引 312
和文索引 316